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子供の習い事トップ > ブログ・コラム・特集 > シリーズ・この人に聞く!第139回 > 1

須黒達巳さん

須黒 達巳(すぐろ たつみ)

ハエトリグモ研究者。1989年生まれ、横浜市育ち。高校時代にハエトリグモに出会い、魅了される。筑波大学にてハエトリグモの研究で修士号を得たのち、日本産のハエトリグモの全種を採集・撮影することを目指しフリーターに。野外調査や標本同定のアルバイトで収入を得ながら、2年間ひたすらハエトリグモを追いかけた。現在は慶應義塾幼稚舎にて理科の教諭を務める。HP「ハエトリひろば」とそのTwitterアカウントを開設してハエトリグモの魅力を発信。著書に「世にも美しい瞳 ハエトリグモ」(ナツメ社)、最新刊は「ハエトリグモハンドブック」(文一総合出版)。»  須黒 達巳 公式サイトはこちら

ハエトリグモは新種の宝庫。

虫の中でもハエトリグモに目をつけたところがすごくユニーク!と思いましたが、今回新たに出版された図鑑を拝見して突き抜けた「クモ愛」を感じました。昔から虫好きで?

小さなころから虫、カエル、トカゲ、恐竜、怪獣…などがすごく好きで、理科部や生物部に所属していたわけではありませんが、趣味として自分の空いている時間を虫探しに費やしてきました。大学は研究の道に進みたいと思うようになって筑波大学生物学部へ進学。私がついた指導教官は「やりたいことがあれば、どんどんやりなさい」という方針で、持ち込みテーマを許容してくれる方でした。好き勝手に研究できたのはありがたかった。生物学部は同期が80名。そのうち2名がこの先生につき、もう一人はトンボの研究をやっていました。

そもそもハエトリグモに着目されたきっかけは何だったのですか?

高校生の時、初めてデジカメを買って蝶を撮ったりして喜んでいました。そのうちオレンジ色のきれいなクモを見つけて衝撃をうけ、インターネットでハエトリグモの種類を調べてみたら、とても多くの種類がいることがわかった。2017年8月現在、日本で名前がついているハエトリグモは105種類。ちなみに私の図鑑には103種類載っています。ハエトリグモに興味を持ち始めた2006年当時は、名前のついていたのが90種ほど、さらに新種候補が数多く存在することがわかっていた。

103種類!虫が嫌いな人は、泣いてしまいますが(笑)私も虫好きなのでコンパクトサイズの図鑑をもって森歩きしたくってワクワクします。

近くの空き地で探しても10種類ほど見つけました。沖縄とかに行くと明らかに当時の図鑑に載っていないようなのがうじゃうじゃ。地域によってかなり異なる種類が生息しています。ハエトリグモといっても、ハエを餌にするだけではない。木の上に住むものもいれば、草の根元や落ち葉の間に住むものもいて、住んでいる所が違うと餌も違う。落ち葉の下などにいる非常に小さな昆虫を食べる種類や、クモを好んで食べる種類もいます。

クモって巣を張り巡らせて餌を捕獲するものだと勝手に思っていましたが、そうではないんですか?

一般にクモの巣と呼びますが、あれは“住むところ”ではなく”餌を捕るための道具“なので、クモの研究者は「クモの網」と呼びます。例えば森の中ならオニグモやジョロウグモの大きな網をみることができますが、あのような網を作らず、餌に直接飛び掛かって捕まえるクモもいます。ハエトリグモはそんなクモの仲間です。さっき挙げた「クモを食べる種類」は、他のクモの網に忍び込み、糸をツンツン引っ張って主をおびき出して捕まえる、というスゴ技をもっています。

大学院卒業後2年間はフリーター生活をしながらハエトリグモの研究を続けた。

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