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「習い事狂騒曲」著者 育児・教育ジャーナリスト おおたとしまささん父の行きつけのおでん屋台で弟も一緒に。
勉強がよくできるインドア派の幼少期。父の行きつけのおでん屋台で弟も一緒に。

おおたさんご自身はどんな子ども時代を過ごされましたか?

どちらかといえばインドア派でおとなしい子でした。図鑑を見るのが大好きで動物や虫の名前は徹底的に覚えていました。父方の祖父や祖母、叔父や叔母、僕の下に妹と弟もいたので10人以上の大家族。母が気を遣っている雰囲気を子どもながらに察知していたので、自然と自分も気を遣うようになりました。躾もそういう環境で身についたのだと思います。

おおたさんは中学受験経験者ですが当時の都会ではスタンダードでしたか?

勉強はとてもよくできましたが、中受自体はスタンダードではなかったです。勉強が好きだったか?というと微妙ですが、できないと恥ずかしいという気持ちがあった。学校と違う雰囲気の塾が楽しかった覚えがあります。中学受験を経て第一志望の学校(私立麻布中学)へ入学。「自分よりできる子はたくさんいる」と12歳にしては達観していたので入学後、周囲の優秀さを目のあたりにしても驚きませんでした。中高6年間サッカー部。「キャプテン翼」世代で、地元の公立中学にはサッカー部がなかったので、そのためにはサッカーできる環境を…と受験のモチベーションにつながった。決して強豪ではありませんでしたが。

子どもの時代に習い事をされた思い出はありますか?

小4から5年生の1年間、スイミングクラブに通いましたが嫌ですぐ辞めました。それとトラウマになっているのは幼稚園入園前後に、英会話教室の体験入学をした時のこと。ネイティブの先生と7~8名同じような仲間がいて、僕トイレに行きたかったのに「英語でなんて言えばいいのだろう?」とわからなくて言えず、その場でお漏らしをして…英語嫌いに(笑)…その後得意になりましたけれど。

緊張して言えずに…ってエピソード他でも聞いたことがあります!おおたさんは、どのような道へ進むつもりでいらしたのですか?

僕は中学か高校の英語教師になろうと思っていました。でも卒業間近になって「教えられることが何もない」と。もちろん専門分野の英語は教えられます。でも、教科を教えたいわけでなく、生き方を教えたかった。一度社会に出てみないと、そんなことは教えられないと思って、いったん就職してみたのがリクルートという企業でした。社会勉強をするため、正直どこの会社でもよかったのですが、たまたま最初に内定をもらえたので。

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