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冨田実里さん

冨田 実里(とみた みさと)

国立音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業、桐朋学園音楽大学音楽学部にて指揮を学ぶ。 堤俊作、湯浅勇治、松沼俊彦に師事。2013年日本バレエ協会『ドン・キホーテ』でバレエ指揮者デビュー。その後、イングリッシュ・ナショナル・バレエ、バーミンガム・ロイヤルバレエの客演指揮者として『ロメオとジュリエット』『くるみ割り人形』『海賊』『コッペリア』『大地の歌』『ラ・シルフィード』を指揮したほか、井上バレエ団、NBAバレエ団、牧阿佐美バレエ団、東京バレエ団などで指揮を務め好評を得る。また、指揮者の活動以外にもさまざまな分野でピアニストとして活躍の場を広げている。新国立劇場バレエ団では、数々のバレエ公演で副指揮者を務め、17年よりレジデント・コンダクター。『シンデレラ』『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』『アラジン』『ドン・キホーテ』『コッペリア』『白鳥の湖』などを指揮した。

魔法をつかえる指揮者になりたい!

女性の指揮者は日本ではまだ少ないのでは?と思います。指揮者はどのような勉強をなさるものですか?

女性指揮者は最近増えてきました。日本では若手指揮者の登竜門といわれるブサンソン国際指揮者コンクールで優勝された沖澤のどかさんがいます。指揮を勉強している時に「これは男の職業だと思われていることを理解しておきなさい」と言われたことは覚えていますが、できるだけジェンダーを意識せずに自然体でいたいですね。

音楽大学ではピアノ専攻で、指揮を学んだのは別の音大にある別科でした。音大に通いながら並行してもう一つの音大で指揮だけ学べるコースへ通い、本格的に勉強を始めたのは大学卒業後ロームミュージックファンデーション主催の指揮者セミナーです。指揮者の小澤征爾さんが看板の専門スクールで、そこで出会ったウィーン国立音楽大学で教鞭を取られている湯浅勇治先生からたっぷり教えてもらいプライベートレッスンで指揮を学びました。

指揮者になるなら何かプロ並みに演奏できる楽器は必要といわれており、音大の指揮科に進まずにピアノを勉強できたことは今思えばよかったと思います。新国立劇場バレエ団との関わりは2008年、「アラジン」のリハーサルピアニストとして参加したのが始まりです。

音楽の道を目指された原点は何か?

母がエレクトーンのデモンストレーターで、結婚後はエレクトーン講師をしていました。お腹の中から音楽を聴いていたといわれます。小さい頃から音楽が身近にある環境で、自然とピアノを弾くようになり、国立音楽大学附属小学校に通いました。中学生になって吹奏楽部に入り、そこで学生指揮を務めてから指揮者に興味を持ちました。

独りで演奏するピアノと違って、いろんな人の音が集まって合奏を作るこその楽しさ、深み、おもしろさをそこで体感して、引退する時に指揮をやめるのが寂しくなりました。でも指揮者になる夢はその時は漠然過ぎて描けなかったのですが、『指揮を勉強したらおもしろい人に出会えそう!』という興味が湧いたんです。

好奇心旺盛で。おもしろそうだからその方向へ進むのは選択としてよかったですね。

指揮のレッスンというのは、最初はピアノを指揮することから始まります。二台ピアノがあり、まったく同じ譜面があって、二人の奏者に同じ瞬間に音を出させる。そういうアカデミックで基礎的な訓練から始まります。私はピアノを弾く側にもなりました。この役割を指揮伴(しきばん)といいますが、とある指揮者の指揮伴をした時に、自分で出したことのない音が出た。『あ、今めっちゃうまい私!』という音楽が、指揮者によって引き出されたのです。指揮って上手な人が振ると魔法のようなんです。『この魔法はどうやってできているんだろう?』とその秘密を解き明かしたくなり、指揮者になりたい!と思うようになりました。

おもしろいですね。指揮者は耳だけじゃなく体力も相当使うし、いろんな意味でまとめる役。ご自身が指揮伴をした時に何かが降りてきたわけですね。実際ピアノを始めたのはいつ頃でした?

家にはエレクトーンとピアノがあって、3歳上に姉もいたので真似がしたくて3,4歳からやっていました。初めは母、そして外の先生に教わるように。その時々で先生も変わりましたが、自由にのびのび教えてくれました。母は何事も楽しもう!という姿勢でイベントの企画をする、楽しいことが大好きな人で私もその影響を受けています。

ピアノは黙々と練習するイメージですが、私の場合は好奇心旺盛でピアノ以外でも常に活動的に走り回っていました。ヴァイオリンも9歳から習い、中高時代は吹奏楽部での活動が大好きでした。ちなみに高校では必修でもないのにオーケストラの授業も受けてヴィオラを演奏したり。大学では姉がチンドン屋サークルを新しく作っていたので、そこにも参加して社会における音楽の役割を新たに知りました。それまでやっていた音楽はホールにお客様が来てもらうものでしたが、チンドン屋はお客様の世界に寄っていき音楽を発信する。それが楽しくて、音楽で誰かに喜んでもらえる体験も得られました。

自然とピアノを弾き始めた3歳頃。

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