![]() ![]() ![]() ![]() 習い事はどんなことをされていましたか? コーラス好きの母と一緒に3、4歳から小学2年生まで合唱団に所属していました。それと姉がやっていたのでヤマハのエレクトーンを幼稚園年長から。小学3年生から高校3年生まではピアノも。続けることが好きなのと、塾通いをしなかったので時間があった。小学1年生になる時、通信教育のテキストを取り寄せて勉強したいと親にねだって、小学生時代は勉強が好きでした。中学生になってすぐの全校テストで一番を取ったら、先生が「国立を目指そう」と言ってくれましたが、努力する習慣はなかったので(笑)。高校受験まで通信教育だけでクリアできたのでよかったですけれど。 すごく親孝行!勉強をはじめ、育てやすいお子さんだったのですね。清代さん、自信があったのでは? 特別良い子ではありませんでしたが、基本は困らせない子でした。でも親との葛藤もありました。常に遠慮しがちで、我慢して言いたいことが言えず、10代の終わりから20代の終わりまで10年間位過食症でした。誰にも相談できず独りで抱え込んでしまったので治すのに時間も掛かりました。母を早くに亡くした寂しさや、父は献身的な人でしたから、人とぶつかったり発散する機会がなく、甘えられなかった。父とは話しにくい時期がありましたけれど、ある時ドバっと言葉にして吐き出したらスッキリして、関係は改善されました。それがトマトさんのテーマ「心の中を素直に言う」となりました。 そうした心の葛藤があってこそ、人の心に響く創作ができる。今取り組んでいる作品について教えてください。 銅版画のモノクロームの世界で創りたいとやり始めたら、結構大変でして。古い家の屋根裏が舞台となった、女の子が知らない世界に行って帰ってくる冒険物語。64ページの大作で、ストーリーは単純で漫画のコマのようにページが進んでいきます。「くろいの」という声を出さない生き物が登場します。今は絵本のキャラクターが無数にあって、話し始めると身近になり過ぎて普通のキャラになってしまう。ミステリアスな部分を残した設定にしました。普段目にしたり経験した中で感覚的に惹かれるもの。押入れ、屋根裏の暗さ、古い家の梁…日常の向こう側にあるものは想像の世界ですが、本当の世界のように感じたい。ワクワクする気持ちを読者の方とも共有していけたらと思います。 早く完成品を手にしたいです!では最後に、同じ子育て中の親へ清代さんからメッセージをお願いします。 うちは核家族で一人っ子なので、常に迷いがありながらやっていますけれども、それでいいかな、今の状態でオッケーと肯定しています。私が子どもの頃、習い事をして楽しかったので娘にも何かやらせてあげたいなと思いますが、こればかりは親の目論見よりも先生との出会いが大切であるようです。今家族で通っているのは「めだかの保護サークル」主催の月2回の田んぼ教室のみ。子どもに何か身につけさせてあげたい…と焦らなくてもいい。子どもはこれから身につけることより、今を褒めてもらいたいのだなと感じています。私自身は、都会と比べて選択肢が少ない地域で、お母さんたち自身が企画した幼稚園のワークショップやイベントをやったり、小学校で絵を教えたりと、どちらかというと講師として貢献しています。私もスマホやiPadを与えてしまいがちでしたが、ある時やめてみたら案外なくても大丈夫だとわかりました。映像やアプリを見るよりも、自分の手でモノを作る楽しさをもっと知ってもらえるといいなと思っています。 ---ありがとうございました! <了> ![]() ![]() 田中 清代 書籍紹介
ある暑い夏の日、真っ赤に熟れたトマトさんが、地面に、どったと落ちてしまいます。ミニトマトたちは小川へ「ころころぽっちゃん」と飛びこんでいきますが、トマトさんは体が重くて転がっていけません。太陽に照らされているうちに、トマトさんは、どんどんあつくなってきて……。大胆かつ繊細な銅版画で描かれた、トマトさんの迫力満点の表情をお楽しみください。 |
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