ヒジキさんというお名前は芸名ですか?どんな意味で? これは活動する際に名乗っている名前です(笑)。北海道物産展で海産物の売り子バイトをしていた時に、何かいい芸名はないかと考えているとバイト先の店長に話すと「それならヒジキがいいんじゃない?ヒジキは海藻のなかで一番バランスよく栄養を含んでいるから、おまえもそういう人間になれ!」と。「おまえちょっとバランスの悪い人間だから」と命名されましたが気に入ってます(笑)。ひらがなだとそのまま食べ物になってしまうので、カタカナにしています。 可愛らしくて記憶に残るお名前です。コロナ禍になって私も運動不足解消のためにランニングしています。なわとび跳べるさ!軽い軽いと舐めてました。全然跳べなくてビックリ!ご著書でも紹介されていますが跳ぶ前後の運動が必須なんですね。 なわとびって小学6年生くらいまで跳びますが、中学生になるとあまり取り入れられなくなってそこで止まってしまうと思います。大人になって体重が小学生の頃から2,3倍増えているのを忘れて小学生の頃の感覚で跳んで怪我する人も多いんです。跳ぶ前と跳んだ後のケアは欠かせません。大人も子どももすぐ本題(跳び)にいきたがるものですが、ランニングの3倍程度の負荷があるので大人は特に、始める前のケアをしっかりしないと楽しくなわとびを跳ぶことができなくなってしまいます。ウォーミングアップとクールダウンそれだけでもいいくらいです(笑)意外と本に書かせていただいている片足立ちなんて跳ぶよりハードです。 タイトルにもなってますが、なぜ後ろ跳びにフォーカスをされたのですか? ジャンプをするときの腕を下から上の振り上げる動作が、「後ろ跳び」の下から上に縄を振り上げる動きに似ていることに気が付いて、これが人の自然な身体の動きなんではないかと思ったんです。現になわとび初めの2~3歳児になわとびを跳ばせてみると必ずと言っていいほど、後ろ跳びをするように縄を上にあげます。前跳び主導から始めるという変なルールから始まったので、小さな子にとっては「なわとび」はものすごく高いハードルになってしまったと思います。自然な身体の動きでなわとびも跳べた方が上達も格段に早くなるため「後ろ跳び」をオススメさせていただいております。 授業の中では前跳び・後ろ跳びの両方取り入れるようにしていますが、前跳びは難しいもの。今回、書籍の企画にあたってひとつの案を出して採用されましたが、もともと後ろ跳びは僕が不可思議だと思っていたことです。この本を世に送り出せたことに感謝していますが、もっとなわとびの奥深さを多くの方に知ってほしいので、興味を持ってもらえるようにこれから広めたいですね。 後ろ跳びのほうが本来は自然なんですね。ちなみにヒジキさん小学生時代の習い事は? 小学4,5年生の頃にKUMONへ通ってました。勉強がそんなに得意でなかったので。算数や国語の読解問題は苦手でしたが、計算や漢字テストは好きでした。それがなわとびとどう結びついているのかは疑問ですが(笑)。僕はシンプルなわかりやすいことが好きなんですね。成功失敗がわかりやすい。だから「なわとび」は僕にとってとても魅力的なんです! そうなんですね!ではプロなわとびプレーヤーの第一人者として子どもたちへ伝えたいことは? 好きなことがあったから、今の自分がある。子どもたちには「この人なわとび好きなんだ!」「楽しそう!」と感じてほしい。そして、自分の好きなことってなんだろう?と考えてみてもらえたらうれしいです。なわとびを教えることは、決してなわとび選手になってほしいわけではありません。幼稚園や小学校で何か自分の好きなこと、夢中になれることを見つけてもらえたら、僕のやっている活動も意義があると思います。あきらめずに好きなことを続ければ必ずチャンスは訪れます。 ---ありがとうございました! 2022年2月リモートによる取材・文/マザール あべみちこ 生山 ヒジキ 書籍紹介
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