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昭和34年春。東京オリンピックの開催が決定し、
日本が高度経済成長時代に足を踏み入れることになる
この年。
黙って去って行ったヒロミを想い続けながら、淳之介
と暮らしていた茶川をもとに、川渕が再び淳之介を
連れ戻しにやって来ます。人並みの暮らしをさせることを条件に淳之介を預かった茶川は、安定した生活を するため、そしてヒロミに一人前の自分を見せるために、一度はあきらめかけていた“芥川賞受賞”の夢に向かっ
て再び純文学の執筆を始めます。 一方、鈴木オートでは、六子も一人前に仕事をこなせるようになり、順調に取引先が
拡大し始めていました。 そんなある日、鈴木家に新しい家族が加わります。
則文の親戚が事業に失敗したため、その娘の美加をしばらく預かることになったのです。
一平はちょっぴり反発するものの、美加を温かく迎え入れる則文、トモエ、六子。
しかしお嬢様育ちの美加は、お手伝いさんのいない生活に少々戸惑い気味……。 さらに宅間先生やタバコ屋のキンほか、おなじみの人々はもちろん、六子の幼なじみの中山武雄なども加わり、夕日町三丁目では、以前にも増してにぎやかで、人情味溢れるやりとりが繰り広げられているようで……。
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