菅原さんのお嬢様へ対しては何か教育方針はおありでしたか? 特に何をやらせるというのは無かったですね。本人が何に興味を持つかで親が何かをやらせたことは無かったです。一度だけ本人がバレエを習いたいと言ってバレエ教室に通ったことがありました。仕事をしていたのであまり教室へ見に行けなかったのですが、ある時休みを取って見に行ったらとてもつまらなそうにレッスンを受けていた…先生怒鳴っていて怖いし(笑)。それで「ここではないような気がするけど、どう思う?バレエを続けたいなら他の教室探そうか?」と話して、結局そこを辞めて別の教室へも通いませんでした。他にはピアノ、それとくもんに通っていましたね。しばらくやってみて違うな、と思ったら辞めるという感じでした。野放しで育ってきたというのかしら(笑)。 これから子どもに何かの習い事をさせる親へアドバイスを頂けますか? 子どもの気質によって習い事がきっかけで自分にぴったりのものを見つけて花咲く子もいれば、苦痛になる子もいる。子ども次第です。何でもやりたがる子には求められたら教えてあげて、好きなことをやらせてあげれば伸びます。でも別に何の習い事をしなくてもいいと思う子もいる。そういう子にあれしろこれしろと言っても逆効果。芽をつぶすことになりかねません。大人になってから自分はこれが好きなんだとわかる人はたくさんいると思う。習い事に限らず、家の中での経験も含めていろいろなことに触れさせるのが一番いいのではないでしょうか。どこにきっかけが転がっているかわからないもので、私の場合は高校がそのきっかけでした。もしあの高校でなかったら英語に触れる機会がなかったかもしれません。そのきっかけが、ずっと今の道へつながっています。 今の子どもたちに思うこと、何かございますか? 子どもってぼんやりする時間が大事だと思います。死にそうなくらい退屈な時って何か考えますよね?追い立てられるように過ごす子が多い中でそういうぼんやり時間をわざと親子で確保するのを意識したほうがいいかもしれません。テレビも観ない、ゲームもしない、何もせずにただぼんやりとする暇な時間が必要だと思います。 ハートフルコミュニケーションの活動を通じて、今後どのようなことを目指しておられますか? 私はもともとNPOを立ち上げてこの活動をしようとは思っていませんでした。活動を始めた当初は「日本中の親にハートフルコミュニケーション活動を伝える」をビジョンにしていましたが、それは私一人では到底不可能な夢でした。でも活動をしているうちに「ハートフルコミュニケーションのことをもっと伝えるために自分たちにも教えてほしい」と言ってくれる人が増えて、それがハートフルコーチ養成講座の始まりでした。数が増えれば夢は不可能ではなくなります。今では子育て中の母親だけでなく、ビジネスパーソンや子育てを終えた主婦など多種多様な方々が自分のために、世の中の子育て環境をよくしたいと学んでいます。これからもたくさんの人に伝えてゆければと思っています。 ---ありがとうございました! <了>
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