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義家さんは中学時代に荒れて、勘当されたという苦い体験がありました。その絶望の淵から、どうやって自分を立て直したのでしょうか。
16才で勘当され、児童相談所経由で里親に引き取られた僕の場合、一人で生きていくしかなかった。帰る家すらなかったのですから。勝負に勝つ・負けるというよりも「生きること」に負けられなかった。たとえリンチを受けても、泣いて帰れる家もない。ならば、その現実を乗り越えて、打ち勝てる現実を自分で創っていくしかないのだと考え直しました。
今、子どもたちにセーフティネットを張り巡らせて失敗をさせないように先回りしている教育が目に付きます。本当は、失敗や挫折から初めて向き合えることのほうがある。教育で守ってあげても、社会では誰も守りません。教育と社会の矛盾が大きくなり過ぎているんですね。どうせ生きるなら、楽しくなれるような現実を創るしかない。

横浜市教育委員会委員としてたくさんの学校を訪問されていますが、どのようなことを感じられますか。
親については、教育熱心な親というと総じて「習い事をたくさんさせている親」というイメージになっているようですが、習い事は教育そのものではなく、ごく一部です。その見方ができていない家庭が多いですね。塾や習い事へ通わせたとしても、その体験を親も共有しているか、なんです。例えば、塾で今日何を勉強して、どこが間違えたのか、どんな先生に習っているのか。その程度のことを把握できずに「お金払っているんだから!」「はやく行きなさい」と追い立てるだけでは子どもは歪んでしまいます。考えて接していかなければ、変な方向へいってしまいます。

高みの見物でなく、子どものやっていることに関心をもつべきですよね。義家さんのお母さんはどんな方でしたか。
産みの母は0才児の時に、父と離婚してそのまま……。父が再婚した新しい母とはうまくいきませんでした。先日、奈良県で起きた16歳少年の放火事件。あの家庭環境とまったく同じでしたね。父の離婚、再婚で祖父母に育てられました。継母も出産したばかりで、当時は一生懸命だったのだと思います。でも何か起きると必ず父に告げ口して、僕が父に殴られた。そして、僕は中学時代、夜の街に居場所を求め逃げた。奈良の少年は親の期待に応えようと、逃げなかったのでしょうね。大人になった今、まったく違う見方ができますが、あの頃はどうしようもありませんでした。

腹違いの兄弟ができたり、家庭の中で孤立感もあったのでしょうね。今、ご自身は3歳のお子さんのお父さんになって、我が家流のルールや信条はありますか。
そうですね、僕は母というものを知らずに育った。息子には母がいつも傍にいる。僕は立会い出産をして、新しい命の誕生を目の当たりにしました。それこそ命がけで産んでいる姿をみて感動した。その母さんに向かって、大きくなって「ババァ」だなんて言ったら許しませんよ。きっと嫌われることでしょうが、それでいいと思うんです。父親なんて、良い人になる必要ありません。「お前のことをいつでも想っている」という気持ちが、いつか伝わればいいなと。


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