自由に弾きたい!という欲求わかります。中学生以降は音楽にどう関わっていらしたんですか? 中学では不良の溜まり場と言われたフォークソング部に所属し、ギターを弾いて女の子バンドを組んだりして。勉強が嫌いな私に「あなたは音大に行くのが一番楽だと思うけどね」と母に言われまして。耳だけはとても良かったので、それなら作曲科というところを受けたらどう?と知人から勧められ…にわか勉強をして、東京音大作曲科へ進みました。憧れていた「ジャズ研」に入って毎日楽しくて。大学時代からCMソングを歌い始めて、卒業後もそのまま音楽活動へと続きました。 大好きな音楽一色の青春ですね!子どもの頃、習っていたのはピアノだけですか? ピアノだけでしたね。他のものは習わせてもらえなかったのです。「ピアノもろくろく続けられないような人は他のことはダメ…」というのが常套句で。私はスケートとかバレエも習いたかったのですが。いつもそう言われるので「なんてピアノって嫌なものなんだろう!」と思うようになってしまいました。 お母様は厳しかったのですね。それでもピアノから離れなかった。 既にオーケストラで演奏活動していた兄が、「そんなに練習しないならピアノに鍵をかけて触らせないようにすればいい」と母に助言しているのを聞いて、これは大変!お稽古は嫌いだけどピアノは大好きなので…余計辞めるに辞められず。当時からやらされて弾くより、自由に弾きたかったんです。 真紀さんのお子さんには、やはりピアノを習わせましたか。 子ども3人の中で「ピアノを習いたい」と長女に言われたのは、私が習い始めた年齢の4歳でした。私は自分がその年齢で始めたのが早すぎたと思っていたので「小学生になってからにしよう」と先延ばしに。それで小学校入学してから習い始めた時、いつも傍で私が弾いているように簡単に自由に弾けないことで、ひどく傷ついてしまった。その時に「習いたいと言った時が習うタイミングなんだなぁ」と思いました。私は自分と比較してそうしてしまったけれど、あの子にとっては4歳こそがその時だった…と後悔しました。結局小学4年で辞めてしまいました。とはいえ、その娘も今は幼稚園教諭となり、必要に迫られて時々練習しています。少しでも習っておいてよかった…のではないでしょうか。 ⇒ [3]を読む |
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