ピアノ講師でいらした真紀さんのお母様は、ピアノを続けられるようにうまく指導されてきたのでは? 母は私という子をよく見ていたと思います。母に昔あんなこともこんなこともさせられた…と恨み骨髄な面もありますが、それがなかったら今の私はないわけでして。イヤイヤでも習っていたから指も動くように鍛えられた。母には子どもの力が見えていたのでしょう。私は子どもたちが小さな頃、自分が生きるのに精一杯で子どものことがよく見えていなかった。未熟な母でした。 男の子、女の子、それぞれ育ててこられて、どんな点が違いましたか? うちは長男、次男とも口が立つので言葉で戦えるのですが、娘は口べたで黙り込んでしまう。これではお互いストレスがたまるばかりなので、ある時から肉弾戦に切り替えました。彼女は幼稚園の頃からお相撲が得意で(笑)ふたりで取っ組みあうほうが、お互いすっきりしました。女同士は取っ組み合い、男どもとは徹底議論…が我が家のスタイル…かしら(笑)。あんまり参考になりませんね(苦笑)。下のふたりが中学時代に一時期不登校になったのですが、その時も娘とはかなり取っ組み合いの喧嘩をしましたね。 先輩ママとして、真紀さんから心が軽くなるようなアドバイスを頂けますか。 みなさん真面目すぎるんじゃないかな。「○○するのは親の責任だ」といろんな場所で言われるし、子どもの心配な要素をつぶさに見ちゃう。そもそも子どもって大人の目に曝されない秘密基地みたいなところで育ってきたと思うけれど、今は子どもが親の成績表みたいなかんじになっちゃってる。恥なんて浴びるように生きたら楽チン。「ごめんなさい」と親が代わりにあやまっちゃえばすむところでも「私が謝ると、この子が悪いことになる。だから謝れません」という若いお母さんもいて……うーーーん……大変そう。 何でもスピードを求められちゃいますけれど、時間を掛けることって大切ですね。最後に、これからの活動はどんな方向へ? あまり先の展望を考えず、流れのままにやっていきたいなと思っていて、出会いの一つひとつにスパークしながら自分はどこに向かっていけるのかな?というのを楽しみにしていきたい。被災地での音楽支援活動は仮設住宅が一つもなくなるまで定期的に通って続けます。 ---ありがとうございました! <了> ●木村 真紀さん 活動情報
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