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2006.9.9~18に開催した高崎市内のギャラリーにて。 描いた絵をこうして眺めながら、次の絵の発想が湧いてくるのかもしれない |
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■割烹の調理場でお勤め後、画家としてデビューされたのですか。 母方の兄弟にあたる叔父さんが当時平凡パンチの編集者でして、堀内誠一さんという有名なアートディレクターと知り合いで、運よく僕の絵に目を留めてくれた。それで僕の絵が、今の『anan』の前身誌『平凡パンチ』女性版の中でイラストが起用されたのが一番最初。でも、デビューといえるかな……それで食っていけたわけではないから。その後も1~2年に1冊絵本の仕事に関わりながらアルバイト生活でした。絵を描くとお腹がすいているのも忘れて没頭しちゃう。絵は50年以上描き続けている僕にとって、衣食住と同じ。湧き上がってくるから描くんです。
■スズキさんのワークショップに先日私も見学させていただきましたが、まさに湧き上がって手が動いている感じがしました。絵だけでなく切り絵や工作もお得意ですよね。こうした催しは全国で? 毎月各地で開催しています。ワークショップのことを『同時多発アート』と呼んでいます。うまく創る必要なんてないんですよ。夢中で創るという時間や空気を共有するのが大切なわけで。万国旗やお面を作って、パレードしたり。最後に紙ふぶき吹いたり。創作した最後に、何かのアクションをするのはお約束です。
■楽しかった!という思いを胸にして皆、ご機嫌で帰途につくわけですね。スズキさんはワークショップで講師役でしたが、教えるという感じではないですよね。一緒に楽しんでいる……もっといえば、率先して楽しんでいるというか。 大人が熱中するものがあると、子どもはわかるものじゃないですか。僕は目を瞑って描いている。描かされているといったほうがいいかな。写実ではなくて想像でね。僕が子どもたちに何か教えこまなくても、皆自分で考えて見よう見まねで創りますよ。
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