一二三選手は小5から入団した「ジュニアホークス」での厳しさが土台になったようですが、具体的にはどんな経験を? やらされる練習だと意味がないことを学びました。うまい子ばかりが集まっているチームでしたから、自発的に練習することが基本。もういいと自分が思ったら練習をやめる。それは今でもそうですね。やれと言われてやることが一番辛い。土日だけ野球漬け…とはいえ、朝から弁当作りなどいろんな世話をしてもらい、母があってこその野球です。 スポーツができると勉強もできると思いますが、科目では何が得意でしたか? 勉強は全然できへんかったと思います。プロ野球選手になるという目標があったので、勉強よりも野球が中心でした。通信簿は体育に5がついても、他は棒がたくさん並んでいて……でも、それに対して何も母から言われたことはないです。野球以外の習い事は、小学校時代にそろばんと習字を少しだけ。両方ともあまり長くは続かなかったですけれども(笑)。 やんちゃ坊主も、野球だけは続けられてよかったです。一二三選手のイメージするプロの条件ってどんなことなのでしょう? 目立たなアカンと思います。足が速い、バッティングがいい、投げる球が速い…自分なりの長所を何かひとつ伸ばしまくったほうがいい。僕の場合は体が大きくなったことで投げる球が速くなったから、それが眼を引くポイントになったと思います。もしも大学進学していたらどうなったかわからないですし、プロ入りはしていなかったかもしれません。今はまだ結果が出る時とそうでない時があって、ピッチャーと野手の感覚の違いを痛感しています。まだまだ下手なので練習するしかありません。 プロ5年目。まだまだこれからですね!では最後に野球が好きな親子に、それぞれメッセージを頂けますか? 子どもたちには、型にはまらないで野球を全力で楽しんでやってほしい。僕が一番野球を楽しんでやっていたのは小学校時代。中学は怪我も多かったし練習もキツクなって一瞬野球が嫌いになった。でもプロ野球選手になる!という夢があったから乗り越えられた。将来、自分の子が野球をする頃までは、プロ野球選手でいて野手として活躍していたいです。 ---ありがとうございました! <了> 一二三 慎太さん 活動情報
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