「テキトー母さん」6カ条はシンプルかつ笑えます。ちょっとだけ著書から紹介してください。 1. 期待しない 2.他の子どもやきょうだいと比較しない 3.親バカになる 4.ママ友と群れない 5.育児本に頼らない 6.世界中を敵に回しても子どもの味方になる…これを守れば親も子どもも幸せになれます。 6歳前までの小さなお子さんを育てるお母さんへ向けた本ですが、思春期以降の子と対峙する上でも親はかなり気づきがあります。 「どうしてうちの子は○○できないの?」といちいち他の子どもと比べては心配になって欲求がどんどんエスカレート。子育て本を読んだり、子育てセミナーをハシゴしたり、ネットで情報収集したりして、理想の子育てを実現しようといっしょうけんめいになっているお母さんがたくさんいます。「理想のママ」や「理想の子ども」を追いかける子育てが、不幸な子をうむのです。 「テキトー母さん」は、自閉症という特性をもつ息子さんの子育てを通して、気づいた視点も多いのですね。 著書の最後に書いていますが、障がいは不便だが「不幸」ではありません。子どもにとって最も不幸なのは、唯一、誰よりも味方になってほしい親から、自分を受け入れてもらえないことです。「障がいがあるのに“できるだけ普通の子に近づけよう”」と育てられたら子どもは辛いです。 その子がもつ「特性」は障がいの有無にかかわらず千差万別。子どもの幸せのために親ができることとは? どんな子も幸せになる権利があります。否定されることが一番の不幸。子どもは自分から望んで生まれてきたわけでなく、まぎれもなく親の選択。人生は日々の積み重ね。否定をされる日々を送ることは、将来必ず悪い影響を及ぼします。長い子どもの人生を考えて、「いつも幸福感を味わえる環境」を準備してやることが、親の愛だと思うのです。 ---ありがとうございました! <了> 立石美津子 書籍紹介
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