![]() ![]() ![]() ![]() 安田さんにとって学校はどんな場所でした?学校以外のコミュニティに早くから参加されて良い人とのご縁があったと思いますが。 私が通ったのは規律の厳しい中高一貫女子校でしたが、内面が壊れてしまう人、生きづらさを抱えている人もいると思います。すべて学校のせいではないかもしれませんが、物差しをいれなくてもいいところに物差しをいれがちなのが厳しい学校だと思います。髪の毛の色や服装のことで何度も呼びだされた時に、「先生はいい点数を取っていればいいんでしょう?」と否定をしてほしいことをわざとぶつけたことがありました。でも、その投げかけに黙ってしまわれたのです。『心が乱れているからそうなるんだ』とか、何かしら答えてほしかった(笑)。では、なぜ心が乱れているのか?を話したかったので…。 勉強もしっかりされて表現するのも上手な安田さんでさえ窮屈に思う学校って、どう過ごすべきだと思われますか? 学校の講演でよく話すことですが、学校で教えてもらうことは「校則を守りなさい。点数を取りなさい」と何かに従うこと。逆に学校が教えてくれないことは「それはおかしい。これは変えていこう」と何かに抗うこと。でも社会に出たらもっとおかしいことは多い。それを黙殺したまま過ごすと生きづらい社会になってしまう。だからこそ卒業したら、おかしいことはおかしいと意思表示できる人でいよう、と語り掛けています。 とっても共感します。子どもにとっては学校だけがすべてではないし、大人であれば会社だけではないと伝えたい気がします。 子どもにとってどれくらい学校以外のコミュニティに居場所があるか?は大切なことだと思います。たとえ学校がダメで、先生たちとうまくいかなくても友達とは仲良くできる。あるいは戻っていける家庭があればいい。家族とうまくいってなくても何か習い事で楽しめる場があるならそれもいい。私がカンボジアに行く時に学校の校長先生にご挨拶しました。その時に「がんばってきてね。キミに何かあったら学校の名前が出ちゃうから」と言われました。『絶対に10日間いろんなことを習得して吸収してくるぞ!』と心燃えた覚えがあります(笑)。 そこで火がついたからこそ今の安田さんがあるわけですね。では最後にフォトジャーナリストという仕事を通じてこれから伝えたいことをお話しください。 3.11後、高校生を対象に東北スタディツアーを毎年行っています。そこに参加された高校生が「被災された方を二度苦しめてはいけない」と言っていました。一度目は3.11の大震災で苦しみ、二度目はまた何処かで大震災があって甚大な被害が出たら、自分たちの震災は何ら教訓にならなかった…と傷つけてしまうから。そうならないために備えをしていきたいと語った子がいました。私たちがなぜ学ぶのか?それは、苦しみを知っている人に更なる苦しみを与えないため。それを高校生から学ばせてもらっています。私が何か伝えるというより、これからもたくさん子どもたちから学ばせてもらいたいです。 ---ありがとうございました! <了> ![]() ![]() 安田 菜津紀 書籍紹介 ●2017年1月末、『写真で伝える仕事』(仮題)刊行予定!
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