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フォトジャーナリスト 安田菜津紀3.11後は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続ける。
共に生きることを伝えたい。3.11後は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続ける。

安田さんにとって学校はどんな場所でした?学校以外のコミュニティに早くから参加されて良い人とのご縁があったと思いますが。

私が通ったのは規律の厳しい中高一貫女子校でしたが、内面が壊れてしまう人、生きづらさを抱えている人もいると思います。すべて学校のせいではないかもしれませんが、物差しをいれなくてもいいところに物差しをいれがちなのが厳しい学校だと思います。髪の毛の色や服装のことで何度も呼びだされた時に、「先生はいい点数を取っていればいいんでしょう?」と否定をしてほしいことをわざとぶつけたことがありました。でも、その投げかけに黙ってしまわれたのです。『心が乱れているからそうなるんだ』とか、何かしら答えてほしかった(笑)。では、なぜ心が乱れているのか?を話したかったので…。

勉強もしっかりされて表現するのも上手な安田さんでさえ窮屈に思う学校って、どう過ごすべきだと思われますか?

学校の講演でよく話すことですが、学校で教えてもらうことは「校則を守りなさい。点数を取りなさい」と何かに従うこと。逆に学校が教えてくれないことは「それはおかしい。これは変えていこう」と何かに抗うこと。でも社会に出たらもっとおかしいことは多い。それを黙殺したまま過ごすと生きづらい社会になってしまう。だからこそ卒業したら、おかしいことはおかしいと意思表示できる人でいよう、と語り掛けています。

とっても共感します。子どもにとっては学校だけがすべてではないし、大人であれば会社だけではないと伝えたい気がします。

子どもにとってどれくらい学校以外のコミュニティに居場所があるか?は大切なことだと思います。たとえ学校がダメで、先生たちとうまくいかなくても友達とは仲良くできる。あるいは戻っていける家庭があればいい。家族とうまくいってなくても何か習い事で楽しめる場があるならそれもいい。私がカンボジアに行く時に学校の校長先生にご挨拶しました。その時に「がんばってきてね。キミに何かあったら学校の名前が出ちゃうから」と言われました。『絶対に10日間いろんなことを習得して吸収してくるぞ!』と心燃えた覚えがあります(笑)。

そこで火がついたからこそ今の安田さんがあるわけですね。では最後にフォトジャーナリストという仕事を通じてこれから伝えたいことをお話しください。

3.11後、高校生を対象に東北スタディツアーを毎年行っています。そこに参加された高校生が「被災された方を二度苦しめてはいけない」と言っていました。一度目は3.11の大震災で苦しみ、二度目はまた何処かで大震災があって甚大な被害が出たら、自分たちの震災は何ら教訓にならなかった…と傷つけてしまうから。そうならないために備えをしていきたいと語った子がいました。私たちがなぜ学ぶのか?それは、苦しみを知っている人に更なる苦しみを与えないため。それを高校生から学ばせてもらっています。私が何か伝えるというより、これからもたくさん子どもたちから学ばせてもらいたいです。
震災から5年9カ月が経って、東北で起こったことがまるで何もなかったかのように都会では時間が過ぎています。自分たちが置き去りにされているという感覚が一番そこに住んでいる人を追い詰めると思う。手触りのある感覚で個人のつながりをもって応援すること。それも一つの手段で、もっとも求められているのはそういうことなのかもしれませんね。

---ありがとうございました!
朝から晩までラジオ漬けでほとんどテレビを観ない私にとってJ-WAVEは自分の仕事場に流れる空気みたいなもの。毎週水曜日の夜は安田さんの番組は欠かさず聴くほどファンですが、今回リアルでそのお話を伺えて本当に幸せでした。自分の傷でさえ痛みにもがき苦しむ私にとって、安田さんの著書にはハッとさせられることがたくさんありました。他国で傷つく人に寄り添う心を持ち伝え続ける若きフォトジャーナリストの今後がますます楽しみです。

<了>
取材・文/マザール あべみちこ

活動インフォメーション

安田 菜津紀 書籍紹介

●2017年1月末、『写真で伝える仕事』(仮題)刊行予定!

君とまた、あの場所へ シリア難民の明日

  • 君とまた、あの場所へ シリア難民の明日
  • 安田 菜津紀 著
  • 新潮社
  • 定価 1,728円(税込)
  • 発売日 2016/4/22
  • 最初から難民だった人はいない! ファインダー越しに見つめた、難民たちの真実。一瞬にして家族を、生活を、故郷を奪われた人々――残酷な映像ばかりが注目される中、その陰に隠れて見過ごされている難民たち一人一人の“今”にフォーカス。彼らの「置き去りにされた悲しみ」に寄り添い、小さな声に耳を澄ましながら、明日への希望を託してシャッターを切り続ける若き女性フォトジャーナリストの渾身のルポ。

それでも、海へ 陸前高田に生きる

  • それでも、海へ 陸前高田に生きる
  • 安田 菜津紀 著
  • ポプラ社
  • 定価 1,620円(税込)
  • 発売日 2016/2/6
  • 陸前高田市広田半島の先端に位置する港町、根岬。この土地に暮らすある漁師と孫を追ったノンフィクション写真絵本です。2011年3月11日に起きた津波によって一度は海に出るのをやめた漁師が、孫の言葉をきっかけに再び海に出る物語。 自然の脅威と恩恵の両面を受け入れて、震災から立ち上がろうとする人々の姿を生き生きと描きだします。 著者は、テレビ・ラジオでも活躍中の若手フォトジャーナリスト、安田菜津紀さん。本書が初の単独著書です。

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次回予告!

歌人 俵万智さん

次回は、歌人の俵万智さんが登場。デビュー作である歌集『サラダ記念日』は280万部のベストセラー。代表的な短歌【『この味がいいね』と 君が言ったから七月六日はサラダ記念日】では何気ない日常を短歌にし、身近な視点から感情の機微を伝えた。デビュー作から33年経ち、昨年出版した歌集「未来のサイズ」で歌壇の最高峰とされる迢空賞を受賞。世相も織り込む三十一文字で表す豊かな世界、子育てで感じた思いなどお聞きしました。どうぞお楽しみに!

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