![]() ![]() ![]() ![]() 2010年から「こころMoji」を描き始められましたが、どんな手順でこれは完成するのですか? まず、描きたいなという漢字を決めます。例えば「風」という文字にします。イメージは、追い風、向かい風、いろいろありますよね。それをパソコンのワード文書に箇条書きで、自分が「風」に思う気持ちをメモします。そこから、中に入れるひらがなを探します。文字が余りすぎ、足りなすぎは途中で捨てます。ぴったり入る言葉を見つけ出します。入れたい言葉でも、ぴったりしなければ考え直します。「風」には「ゆめにむかって」という言葉が入りました。でも、なぜその言葉になるのか?その時はわからない。ぴったりだから、「風」が、その言葉を選んだ…という判断です。そこから解説を考え始め、パソコンに向かって何行か書いては消して…ぴったりする意味になるまで繰り返します。 パズルを組み立てるような緻密な作業は、理系ならではかもしれません。筋肉が徐々に減少していく進行性の病気、これはある日突然に発症された? 自覚症状がでる前から少しずつ進行していたのだと思います。幼少期は魚や虫を捕りに駆け巡り、勉強よりも体を動かすことが好きでした。スキーもサーフィンもやっていましたが、大学2年生頃にスポーツジムのランニングマシーンでトレーニング中、腰が抜けるような感覚が襲いました。その後、頻繁にそれが起きるようになった。3歳上の姉がこの病気で3年早く発症していて、医者には「きょうだいではならないはず」と言われたのですが、もしかしたら…という気持ちがあって。大学卒業するまでに、つまずきやすくなったり階段登るのがキツクなったりして、これは同じ病気だろう…と。でも両親に言うと心配するので、卒業してから病院へ行くことにしました。 すごい確率の難病を患っているにもかかわらず口に筆をくわえて描かれている姿に、心打たれる方も多いはずです。設計図と「こころMoji」は共通点がありますか? 設計図は図面上0.1mmでも違うとやり直しになります。たとえ現場で0.1mmずれていてもわからないと思いますが、設計図というのはそういうものです。できあがった設計図を見ると、よくこんな細かいことができたと思いますが、そういう過程を知っていると、こころMojiのぴったりな感じを探す作業は似ているかもしれませんね。 小学生の頃、お習字が得意だったとか、夏休みの宿題で読書感想文がいつも表彰されたとか、そんな文字にまつわるエピソードはありますか? 習字も感想文も大嫌いでした。読書感想文はいかにして人に書いてもらうか?または、本を読まずに映画をみて、あらすじ8割、感想2割みたいな構成で書いた。国語は特に大の苦手でした (笑)。ですから僕の小学校時代を知っている友人は「浦上がこんなことやっているなんて、どうしちゃったの?」と、今の僕に対してびっくりされます。 ![]() |
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