きよみ先生の幼少期はどんなお子さんでしたか? 九州の大分で暮らしていました。経済的には決して豊かではありませんでしたが、絵や音楽、スポーツなど興味を持ったものはいろいろやらせてもらいました。残念ながら母は早く亡くなってしまいましたが、一緒に生きた時代に母は私に何でも一所懸命に取り組むことを教えてくれた気がします。決して明るい性格ではなく、本を読むなどひとり遊びが好きなほうだったと思います。 今の力強さがその時に培われたということですね。では、仕事をする上でどんな努力されてこられましたか? 私が大切にしてきたのは家族です。今でも家族4人で年一度旅行しています。家族の時間や約束は必ず守ってきました。今でも、家族会を定期的に決めて、美味しいお酒や会話を楽しんでいます。仕事をする上でも家庭の平和が一番の基盤となると考えるからです。 親の背中を見て育つ、と言いますね。お子さんは何か習い事をされましたか? ピアノ、サッカー、バレエ、公文、寺小屋のような塾など、何でもやらせました。娘の場合、バレエとピアノを続けてきて、ある時にどちらかを選ばなくてはならない時がきて、自分で音楽を選びました。好きなことを選ぶためには、決めつけずに何でもやらせてあげるほうがいいと思っています。地元の友達をたくさん作ってほしかったので小学校は近所の公立へ。2人とも中学受験をして私立の中高一貫校へ通いましたが、勉強はリビングでしていました。「足が疲れているから早く帰って来て」と言われて、マッサージをするために早く帰宅したこともあります。足裏マッサージを口実に、話を聞いてほしかったのでしょう。 お子さんが足裏マッサージ効果を証明しているようですね。では最後に、これからのビジョンと共に、子育て中の親たちへメッセージをお願いします。 私は親としては足りないことだらけだったと思います。長男を生んだのと同時に起業しましたので、子供達と時間を共有することが余りにも少なかったと思います。そこに不安もありました。でも今子供たちが大きくなって思うことは、沢山の時間ではなく、想いや愛情を感じあえる関係であることが大切でした。ビジネスパートナーの夫も子育ても共にしてくれました。 ---ありがとうございました! 2018年5月取材・文/マザール あべみちこ 鈴木 きよみ 書籍紹介
■活動情報 生命(いのち)の誕生から土に還るまで…生涯を通した健康とし美しさづくりを温かな手で支えるセラピストを育成する学校。セラピストに必要な「温かな手」。その手を作るのは、なによりも、セラピストの健やかな体・心・価値観であるという理念を掲げ、約20年にわたり多くのセラピストを輩出。 |
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