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文筆家 堀越英美さん書籍にサインをお願いしたらお名前と☆死ぬこと以外☆かすり傷☆という一言が(笑)。
スゴ母は、他人のことには無頓着。書籍にサインをお願いしたらお名前と☆死ぬこと以外☆かすり傷☆という一言が(笑)。

スゴ母の古今東西ゴッドマザーもぶっ飛んでいておもしろくて、人選だけでなく、ひとり一人の歴史の紐解きかたがツボに入って笑えます。この本を書くことになったきっかけは?

もともと『不道徳お母さん講座』で明治、大正の歴史を調べていたから書けたというのはあります。養老猛先生のお母様は、田島陽子さんの対談本で読んだことがあってダントツおもしろかったんです。なんなんだ?この人は!という衝撃で。明治生まれの女性とは思えないくらい自由奔放な受け答えがずっと印象に残っていました。最初は、編集者の方に何か書いてみてと言われてましたが、なかなか思いつかなくて。雑談のうちに岡本太郎の母、岡本かの子の話が出て、彼女のような人が他にもいるのでは?という話になったんです。翻訳の仕事で「世界と科学を変えた52人の女性たち」という伝記本を手がけている中で、イレーヌ・キュリーというキュリー夫人の娘さんの話も印象的でした。マリー・キュリーが娘のノートを2階の窓からぶん投げた話が、それまで自分が抱いていたキュリー夫人像と違っていて面白く感じました。岡本かの子とマリー・キュリーの他にもおもしろい女性がいそうだなと思ったんです。連載しながら調べて探していこうということに。

どの方もおもしろいのですが、特に青山千世さんは、あの時代にこういう生き方をされている女性がいたんだ!という驚きもあってグイグイ読めました。堀越さんもスゴ母なのでは?

明治初年代はわりと自由だったことはあまり知られていないのですが、男女平等の機運が強かったんです。武家の娘だから学問をさせてもらえたという環境もあったと思いますが。私自身は全然普通の母で、だからこそスゴ母のエピソードを知りたいと調べることになった。たぶんスゴ母は他人のエピソードを知りたいとは思わないし、他がどうでも知ったことではないはず。例えば保護者会でみんなが紺のスーツを着るというなら、私も同じように紺のスーツを着てしまうタイプ。でも無難にして他人に合わせるにはハミダシてしまうことも多々ある…という母です。たまに合わせるのが辛くなってワァ~!っとなりますが、スゴ母を知ると皆当たり前のようにハミダシているので、私くらいのハミダシなんか全然大丈夫という安心感を持てます。そもそもスゴ母は保護者会にも出なさそうですが。

突き抜けてますもんね。ところで堀越さんはライター歴20年くらいになりますか?ずっと書いてらした?

会社勤めをしながら、依頼があれば書いていました。出産後は大学で派遣社員として働きながら、書いていたこともあります。下の娘は軽度の自閉症スペクトラムなので、支援級へ通学しているためお迎えが必要で。9時~17時の仕事が難しくなって辞めました。ライターは不安定だからなるべく一本だけでやりたくなかったのですが、腹を据えてやっていこうと。自閉症スペクトラムについて調べると男児の情報が多く、女児の情報をもっと知りたいという思いがあります。ゆくゆくは専門家の援助を得つつそうした情報をまとめて、同じような立場の人を助けるような仕事もしたいですね。

それはすごく大切な情報ですから、この先広く共有できるといいですね!最後に、子どもの教育を考える同世代へメッセージをお願いします。

上の娘はスイミングや公文に通わせてもすぐに辞めてしまい、家で絵ばっかり描いていました。この子は習い事は嫌いなんだな~と思っていたら小6になっていきなり「女子校に行きたい」と言い出して。自分で見つけてきた近所の個別指導塾へ通い始めました。行き当たりばったりで適当なのは親子共ですが、子どもは放っておいてもそのうち自分でこれだ!と思うモノを見つけるものなのだな~と感じています。受験勉強に何も口を出さないでほしいと言われてその通りにするのは、親にとって修行でしたが(笑)。

---ありがとうございました!
今さらスゴ母にはなれませんが、間違いなくハミダシ者としてここまできてしまった私としては、胸熱くなる数々のスゴ母エピソードと、堀越さんのユーモアたっぷりな筆力で、抱腹絶倒なスゴ母ワールドに引きずり込まれてしまいました。同世代というにはちょい乱暴な括りですが、堀越さんとかつて過ごした時代を共有でき大変うれしくなりました。ペンの力で抗ってきたスマートさ。小学生と中学生のお嬢さんを育てる母として、これからもさらにおもしろい本を書いてくださることでしょう。応援しています!

2020年6月取材・文/マザール あべみちこ

活動インフォメーション

堀越 英美 書籍紹介

新刊「スゴ母列伝 いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける」

不道徳お母さん講座: 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか

女の子は本当にピンクが好きなのか

  • 女の子は本当にピンクが好きなのか
  • 堀越英美 著
  • 河出書房新社
  • 定価 968円(税込)
  • 発売日 2019/10/5
  • 「よもや自分の娘がピンク星人になってしまうとは」。ピンクが私たちにもたらしている「女らしさ」「男らしさ」に関する無意識の刷り込みを、国内外の事例をもとに徹底的に掘り下げる。単行本未収録エッセイ「女の子が文学部に入るべきでない5つの理由」他を増補。

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