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不登校新聞編集長 石井志昂さん小4まで少年野球チームに所属
通学偏重主義から抜け出したいのは当然のこと小4まで少年野球チームに所属

形にこだわり中身を見ていないって、本当にそうです。ITの活用で選択肢は広がる一方、無駄な雑談もしたいのが人の本能です。

ITが活用されればされるほど、もともと学校で何をするべきだったかが見えてきます。子どもは密になること、不要不急の外出を許されることが大事。コロナ禍で不登校、家庭の貧困が大幅に増加し、皆不安だから人と会いたい。つながりや触れ合いなしで、人間は効率的に生きられない。特に子どもは用事もないのにウロウロしたり誰かとしゃべったりすることが実はとても大切。学校は無駄な時間を過ごせる場所であってほしいし、勉強はITやAI教材を活用する。もっともっと無駄に集まれる場所と時間を持つようにしたほうがいいと私は思います。そこに暇な大人も混じったりして。それはAIもITもできません。できること、できないことがある前提で、私たちは過ごすしかない。

何か教えるというより、子どもの日常を受け止める人の存在は大きいです。現在の学校にはどんな問題があると思いますか?また、それに対して周りの大人はどう関わればよいか?をお聞かせください。

学校の問題は通学偏重主義で、学びが硬質化している。マレーシア、欧米やオーストラリアでは子どもが主体になった家庭学習が認められたり、アメリカではギャップイヤーといって大学に入る前ボランティアなどの社会体験活動を行うため大学が猶予期間を与える制度もある。例えば日本の6・3・3・4システムとか、新卒就活とか、とても狭い考え方ですよね。

学校へ行って、自分の教室、指定の机に座る。それが学びであるという考え。隣の教室とか、隣の学校へ行くこと。ましてやITで学ぶということを認められない教育現場の超硬質化は問題です。そこから息苦しくて飛び出す子はたくさんいます。コロナ禍でお役所はすごくうるさい。そのお役所に子どもたちがいる。学校というお役所が嫌で飛び出した子を問題視するのではなく、当然だよねという目線で、その子が何をやりたいのか?を探ってほしいんです。

その通りですね。今、不登校児は全国で30万人以上と報道されています。

小中学校で20万人、高校で25万人ですね。たぶん不登校傾向がある子、教室に入れなかったり、保健室登校、給食だけ食べにくる子が小・中で1割程度いる。不登校にはならず欠席ではないけど通学して学んでいるとは言えないというカテゴリーで学校とその子の関係性が機能不全となっているわけです。他の9割が学校に行けているのなら9割方OKな場所、残り1割は彼らのために考えようとする。そういう発想だけでも変わります。不登校の位置づけは欠席数が30日以上ある子です。

旧態依然の考えを押し付ける方が歪んでいますよね。私も息子が私立高時代に学校といろいろ揉めて、その教育方法に疑問を持たない方が不思議でした。知らず知らずのうちに大人が子どもを傷つけている状況は、どうすれば気づかせることができますか?

さきほどの9割OK、1割が拒絶反応という割合の話でいくと何も変わらない。なぜ学校が変わらないのか。その理由は今の学校を多くの人はよかった!という感覚を持っているからです。でもピュアな感覚ではなく我慢している。6歳になったらある日呼ばれ、ここに座りなさい、勉強しなさいと言われて気持ちのいい人はいない。理不尽な感覚を我慢してきたのは、暴力をうけた感覚と近い。暴力が厄介なのはここからで、暴力を受けた人は全員自己肯定感に傷つき、傷を無意識で治そうとして暴力を肯定し美化する。我慢してよかった、あれは愛の鞭だったと。あのおかげで今自分は立派に過ごせていると錯覚するのです。そこで受けたのはただの暴力です。「私は我慢したから大人になれた」という強引な肯定を学校で無意識に皆がやっている。さらには「子どもにもやっぱり必要じゃない?」となる。無意識に肯定してきたことを認識しないと、子どもを傷つけてしまうのです。

NGを突きつけるべきなのに無理やり肯定して社会を歪めている。思い当たる人は多いのでは?

とにかく暴力を受けたら脱出です。離れないとダメなんです。不登校の場合はそれが逆のバージョンで起きる。先生とか同級生から何か暴力的なことがあって子どもは本能的に離れようとするけれど、親は学校に戻そうとする。学校復帰が良いことと信じているから。それでも「残念ながらあなたは傷ついています。どんなに美化しようと学校で我慢して理不尽な感覚を学んだのは暴力をうけたのと同じです」と言われても、言われた方はすごく嫌な気持ちになる。無理に暴力を肯定することで歪みが起きる。しかも全国で一律に起きている。それが社会全体の歪みになっています。

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