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■クレヨンハウスはいつもたくさんのお客様がいらして盛況ですね。
クリスマス間近ですと、特に平日でもいっぱいです。
私は、立ちどまりの瞬間がクレヨンハウスなのだと思っています。
例えば、環境ホルモンが今ほど騒がれる時代より前から、子どもが安心して口にでき、触れるおもちゃを見つけて販売していました。
たちどまって、新しい気づきをもつことは生きていくことを豊かにします。
気づける場所を提供しているのが、クレヨンハウスという場所です。
今の時代、疲れている人、うまくいっていない人……『ウツの時代』ともいえます。
皆が忙しい時代ですが、ちょっと休める所、しゃがんでしゃべる場所が求められているのではないでしょうか。
クレヨンハウスはそうした社会的意味合いの場を提供するだけでなく、
たくさんのお客様に育てられてきて今日があります。
■素晴らしいですね。今の子どもたちはクレヨンハウスのような場所でたくさんのいい本やおもちゃと出合えて幸せだなと思いますが、落合さんは今の日本の子どもたちをどのようにお感じでしょうか。
東南アジアは貧困だけれど、目の輝きがある。日本は豊かで恵まれていますが、
格差は広がる一方。どこに生まれるかで人生決まってしまうくらいですが、
子どもの目は淀んでいるかもしれない。『子どもたち』という集団で括るのではなく、
一人ひとりの子どもに個性があるのです。それぞれの人間について語っていきたい。
クレヨンハウスから発行している月刊誌『クーヨン』では、育児は親自身が育てられているという考え方をもとに、暮らしの情報を発信しています。
■子どもの習い事については、落合さんはどのように捉えていらっしゃいますか。
私は、子どもが選択すること。好きなことであれば、何でもやってみればいいと思います。子どもが選んでいるのか、あるいは社会が選ばせているのか。
子ども自身が好きなことを選択できるのが大切なことで、子どもの習い事自体何を選ぶのがいいかではありませんよね。
大人は、もっと大切なことを伝えるべきではないでしょうか。
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