|
■野口さんが小学生の頃は、どんな遊び、あるいは学びをされていらしたのでしょうか。されていらした習い事は何かございましたか。
小学生時代は兵庫県におりまして、
のどかな田園風景の広がる環境で、仲間と草野球をするのが好きでした。
習い事は親の勧めで通った音楽教室、
それとボーイスカウトは低学年の頃から
入っていました。
大人になってからのキャンプ好き、アウトドア好きも、そこに原点があるかもしれません。小学校の野球チームにも入っていました。
そういう意味では、チームスポーツを通して、チームスピリッツを養う機会があったと思います。
■その頃から、野口さんはリーダーシップを発揮されるのがお上手だったのではありませんか。
必ずしもリーダーシップということではなかったと思いますが、皆と一緒に何かに取り組むことや、自分が今までできなかったことを力をつけてできるように頑張ったりすることで、新しい世界が見えてくる。そうして目標を達成できることが、子どもの頃からおもしろかった、というのはありますね。
■なるほど。では小学生時代、一番好きだったこととは、どんなことでしたか?
学校の科目でも、スポーツでも何でも結構です。
学校の科目で何が得意というのはその頃はあまり無かった。
ただ、本を読むことは好きでしたので、国語の時間は好きでした。
あとは、放課後に友達と皆で野球をするのが好きでしたね。
学校が終わると暗くなるまで空き地で野球をしたり、基地ごっこ、鬼ごっこなどをして遊んでいました。
ある意味で当時僕らは、とても贅沢な時間の使い方ができたのでしょうね。
■恐らく成績も優秀でいらしたと思いますが、高校生の時に「宇宙からの帰還」という本と出合って宇宙飛行士になる決心をされたとのことですが、迷いや不安、自分に実現できるかな…というような葛藤はございませんでしたか。
むしろ高校生くらいの頃は、「こういうことをやってみたいな」とまっすぐに考えられる時期だと思います。自分のもっている能力とか、一般的にどう見られるかということは障壁にはならず、「やりたいからやる」くらいの勢いというか。
その時期に外国へ行って勉強するとか、音楽の世界で身を立てたいとか、いろいろあると思いますけれど、将来的な見通しや実現性を考えず、自分が興味あることに没頭できる年齢だと思うんですよ。
そういう時期に、僕はたまたま「スペースシャトル」に出会ったわけです。
|
|