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■お母様の武田双葉さんは偉大な書道家でいらっしゃいますが、
社会人になってからその存在のすごさに改めて気づかれたとか。
躾なども厳しくていらしたのですか。
書道に関しては細かくて厳しかったですが、それ以外はまったく何も言わなかった。
男っぽいしサバサバしている人で、まさに肝っ玉母さんという感じでした。
うちは男3兄弟で、僕は長男。年子で次男。僕と9歳はなれて三男(現在、書道家として活躍中の武田双龍さん)。
父は競輪の予想新聞の会社を経営していたので、経済的には裕福でした。
母は、書道家でありダンサーでもあり、家のこともしっかりこなしていました。
■双雲さんは穏やかな性格でした?どんな習い事をされてきたのでしょう?
僕はお花畑を踏んづけて歩いて気づかないタイプです(笑)。
水泳、空手、公文、少林寺拳法、音楽教室……と習い事は色々やらせてくれました。
母は、場を提供してくれたんですね。
その代わり、嫌ならやめれば?という感じで押し付けがましくない。
僕はあんまり反抗しないスナオな性格で、どこに行っても楽しんでいましたよ。
僕の一家は、元気が良くて昔から皆よく話すんです。
皆がしゃべり好きなので、家の中はうるさかったですね(笑)。
■スポーツをかなりお好きでされていらしたのは、ちょっと意外でした!
小4から野球チームで中学時代も野球部、高校はハンドボール部の球児でした。
ポジションはピッチャーかファースト。僕は歯をくいしばらないタイプなので、
勝負には弱い。
たとえ勝てる相手でも、ボコボコにしないで相手にもちょっと勝たせてあげたいと思ったり、どこかで手加減してしまう(笑)。
性格的にはスナオでしたが、いつも血だらけでした。7本も骨を折ったし、何針も縫って怪我だらけで。
■お母様も大変だったことでしょうね。
それでも書道はしっかり続けてらしたのは素晴らしいです。
落ち着きがない子に、書道をさせたいと思う親は多いと思いますが、
双雲さんはどのようにお考えですか。
僕の場合は、やらされているというよりも、書道はちゃんとやる子でした。
徹底的に厳しくされていましたし。タイプ的にいろいろですし、無理やりやらせてもダメ。ゲームより、野球より、書道のほうがおもしろいな!と思わせることができればいいですね。最後の10分間の集中で仕上げる喜びでもいい。それは、大人の「諭し方」もある。
押さえつけるのではなく、関心をもたせるのですね。
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