内田 麻理香(うちだ まりか) さん
サイエンスライター 科学技術コミュニケーター(サイエンスコミュニケーター) 内田さんは東京大学で広報担当特任研究員として働く一方で、科学の楽しさを広めるために幅広く活動していらっしゃいますね。小さな頃はどんな習い事を?
お母様の見極めが素晴らしい。何に対しても飲み込みも早くて、理解も早くていらした。 どちらかというと、そういうタイプではあるのですが、一つのことを深くはできない。練習もそこそこしかやらない。でも全般的に勉強が好きでした。やれ!と言われると絶対やらないタイプでしたが。「勉強しろ」と言わなかったことが、両親の自慢のようでした。 ご両親とも何かの学問を追求する研究者でいらしたのですか? いえ、母は専業主婦で、父はメーカーのエンジニアでした。父が家で時計を組み立てているのを見ていいなと。あとは父の趣味で歴史書が家にたくさん並んでいて、私も歴史を勉強したいと。小学校1年生から歴史に興味を持ち始めて、その頃は歴史学者になろうと思っていましたね。 本が読める環境が常におありだったのですね。 そうですね。ただ、読みたいと思う本が常にあったわけではないんです。当時、学研のひみつシリーズというのがあって、本屋さんに行くとあれを全巻買ってもらっている子どもを見かけて。とってもうらやましかったのですが家は買ってくれなかったので、手元にある一冊ずつ大切に読んでいましたね。買ってもらえなくても友達の家などでも、数十冊は読みました。各ページの横に書いてある注釈も全部暗記するくらい。中高ではあまり読書しなかったので、その雑学が大学まで役立ちました(笑)。あとは、子ども百科事典12冊シリーズという頂き物を読んでいましたね。どうすれば五角形ができるのか?なんてことを考えていました。興味は育まれましたね。 ![]() |
|