新しい作品「アンを探して」の主演も見事オーディションで勝ち取りました。インターネットのカメラを通じての面接だったそうですね。 オーディションも2度目でしたし、インターネットのカメラを通じて面接をするのも初めてで全然うまくいかなかったと思いました。それでも合格できて本当にうれしかったです。それから2日後に衣装合わせがあって、私なりにイメージした「杏里」の衣装を着て行ったんですね。そうしたら監督が「そう!そういうイメージよ!」とピンときてくださった。実際の映画でも持参した私物がいくつか登場しています(笑)。 自分のアイデアを踏まえて伝えられるのはすごく大切ですよね。それってハワイ生活が土台なのでしょうか。 いえ、私の場合はもともとのキャラクターだと思います。よく「留学してた?」と聞かれますが、さほど関係ないようです。小さな頃からあまり変わっていない。集団生活があまり得意ではないというか。落ちこぼれ(笑)。 与えられたことをソツなくハイハイとこなせるアイドルもいますが、女優さんてやっぱり個性的でないとできないことですもんね。 そうですね。私は、きっとアイドルには向いていない(笑)。疑問に思うことは納得いくまで聞くタイプです。 どんな仕事をするにしても、それって大切なポイントですよね。今回の作品では、どんなところが見どころですか? 脚本が素晴らしくて、派手なシーンはないのですが、一人の女の子の成長物語がみえる作品です。どんな気分の時に見ても、きっと心地よく見れる映画です。撮影場所のプリンス・エドワード島がとても美しい所でしたので、どの場面も絵になり、そのビジュアルにマッチするあたたかい内容です。そして、17歳の杏里をはじめ、登場人物が20代から60代の女性まで幅広いので、見る人の世代によって感情移入する役が違うかもしれません。 女性の生き方、年齢層によっての感じ方の違いっておもしろいですね。 私は脚本をもらってから、主人公の17歳の杏里が純粋で、かわいくてかわいくて仕方なくて。きっと「赤毛のアン」を知らない人でも、この作品のおもしろさをすぐ理解していただけると思います。 それだけ女優魂が燃えたということですね!では最後に、穂のかさん初主演作品をたくさんの方にご覧いただくためにメッセージをどうぞ。 初の主演作品で至らぬ点もありますが、その時もっている力を120%出して演じました。
---ありがとうございました! <了>
活動インフォメーション
「アンを探して」10月31日(土)より、シネカノン有楽町1丁目ほか全国順次ロードショー カナダの楽園プリンス・エドワード島オールロケ、人間愛に満ちた珠玉の物語 「赤毛のアン」の島を舞台に祖母、マリ、杏里、三世代の人生と人間愛に満ちた珠玉の物語が誕生。カナダ在住のプロデューサー、ユリ・ヨシムラ・ガニオン(『keiko』、『ケニー』)の10年越しの企画だった。オリジナルストーリーで初監督という冒険であったが、この脚本を読んだ「赤毛のアン」の作者モンゴメリの孫・ケイト氏から「すばらしい、ぜひ映画化してほしい」という絶賛の手紙が届き、映画化にむけて動き出した。
c2009 Zuno Films グランジュテ
<2009年/カナダ・日本/105分/ヴィスタサイズ/SRD> |
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