藤巻さんお二人息子さんは、もう既に社会人として働いていらっしゃいますね。それぞれキャラクターがおありだと思いますが、お二人の幼少期はお父さんとしてどんな関わり方をされていらしたんですか? 何も考えていませんでした(笑)。二人とも中学受験を経験していますが、塾で出される宿題の問題が難しくて、思わず僕も一緒に解いてしまい…結構難しかった(笑)。上の子ケンタは私に似て強烈なキャラクターを持った子。中学3年生の夏休み、学校でカナダへホームスティする行事がありまして強制ではないけれど大多数が参加します。費用は当時50万くらい払いこんでいたのに「くだらないから行かない。夏休みは自分の家で勉強する」と言いだして烈火のごとく叱り飛ばしましたよ「金返せ!」って。夏休み50日間の間、家で勉強したのは2時間ほどだったのによく言うよ!でして。後日、邦銀時代の先輩にその話しをしたところ「そんな稚拙な子ども同士のケンカではなくて、『カナダにはマブイ女性がウジャウジャいる』と言って説得すればよかったんだ!」とご助言頂きました。 なかなか骨のあるお子さんですね!自分で一度決めたら変えないってすごいことです。ところで藤巻さんの英語は「フジマキ・イングリッシュ」と言われるそうですが、英語はお仕事がら堪能でいらっしゃいますか? 僕がJPモルガン在職中、家内は「日本人の前で英語を絶対しゃべってはいけない」とアドバイスしてくれました。米国経営大学院(ビジネススクール)修了、3年半ロンドン勤務、15年間米銀勤務、そのうち5年間東京支店長…というこの経歴をふまえて、あなたの英語を聞いたら人が人を信じられなくなる。と家内は言うんです(笑)。英語よりしゃべる内容が大事なんだと思いますけどね!僕が話す英語を正しい英語に通訳してくれるアメリカ人もいました。 そういう姿勢、とても大事だと思います。英語はツールですし、ディーラーという職業は一瞬の判断力と思考のほうが大切でしょうね。お子さんにはどんな習い事の機会を与えたんでしょうか? 二人とも塾と水泳だけでした。本を読む環境だけはありました。高校出るまでは、読み書きそろばんが中心。何か学びたい時は、自分が働いて稼げるようになってからでいいと思うんです。損しないと身につかないことだってあるから。 お子さん二人ともすごく計算がはやかったとか、数学がズバ抜けて得意とか、そういった才覚はありましたか?藤巻さんが教育で大切にされてきたことも教えてください。 そういうことよりも、勉強するということはやはり大切なことなのだと親の背を見て学んでいるというのはありますね。僕は長男とは特に親子ケンカもしましたが、少なくとも二人の息子を心から愛したということだけは自信をもって言えます。もっとも言葉で愛しているとこちらが言っても、子どもからは返事は返ってきませんが(笑)。 ⇒ [3]を読む |
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