新刊「日本大沈没」本屋さんでも平積みされていて企業で働く人の関心度の高さを表しています。拝読するうちに日本の未来は暗いなぁ~と痛感しました。「暗く深い闇の時代をいかに生き抜けばいいか」藤巻さん流に一言でまとめると、どうなりますか? 社会の仕組み、価値観、財産価値等すべてが土台からひっくり返る「ガラガラポン」をマーケットが引き起こします。そのときの損害をいかに最小にするかに今取り組んでいるわけですが、僕は「ガラガラポン後の日本の未来は明るい」と思っています。希望を持って生きていけると。なぜなら…を具体的に解説した内容がこの本に書いてあります。 日本はバブルがはじけてから、ちょっといい波があってもリーマンショックが起こったり、昨年は3.11もありました。日本経済がガタガタなのは主婦が一番日常の中で感じています。正直な話、日本経済は今どんな状態ですか? 本にも書いていますが、日本はバブル崩壊以降、ずっと景気が低迷しています。半端な低迷ではなく、とんでもなく悪化している。世間はその低迷ぶりをはっきり理解していないからこそ、枝葉末節的な景気回復論に振り回されるのだと思います。「正しい処方箋を書くには、正しい実態把握が必要だ」ということを福島第一原発事故で痛感したはずなのに、景気対策ではそれが活かされていないのです。 知れば知るほど暗い気持ちになりますが、それが現実なんですね。著書の中には「日本は世界で一番成功した社会主義国家だ」という一説があります。日本は民主主義国家ではなかったんだ!という驚きもありますが、これはどんな意味でしょう? 日本には「餓死するような貧者」はいない一方で、「本当の意味の富者もいない」と思います。若い人には世界を実際にみてきてほしい。見れば、そう実感できると思います。自分の目で日本と他国の状況を比較してほしいのです。机上の数字をこねくりまわして「日本には格差がある」とか「日本には貧困層が多い」などと言ってほしくない。格差のない国、日本。ですから外国人から「日本は社会主義国家だ」と言われるのです。 世界から見る日本は、私たちが感じている以上に厳しい見方ですね。では最後に、これからの子どもたちと、小さな子を育てている親へ明るい未来を迎えられるようなメッセージをお願い致します。 「いつか私もそうなりたい」と夢をもって、ファイトを燃やしてチャレンジできる目標になれる若い成功者が日本にはいません。チャンスは平等にあるはずなのに若者から熱気を感じることはない。これから財政破綻を迎えて数年間は大不況になります。ただ、その後は円の大暴落により当初は辛いものの、数年すると国際競争力が回復し、日本経済は再び大躍進をするでしょう。1997年に地獄をみた韓国が、ここまで立ち直ったのと同じ道筋です。いろいろな問題を超えていかねばなりませんが、社会全体が競争社会になって本当の実力社会となります。困難はやってきますが、明るい未来を信じて乗り越えるまでです。第二次世界大戦ですべてを失った日本人は、明日を信じてここまで成長したのは希望があったからです。来たるべき困難な時代に備えて、乗り越えてゆきましょう。 ---ありがとうございました! <了>
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