北海道の公立中学から筑波大付属高校を受験なさって合格されて、ご実家を離れ上京。横浜のおばあちゃまのお宅に下宿なさったのですね。 実家を離れて初めて、両親のありがたさを身に染みて知りました。祖母には遠慮もあります。風邪を引いて、気持ち悪くても、それをストレートには伝えることはできず・・・夜中に悪化して、一人で吐き続け、気づいたら涙が頬を伝っていました。「ずいぶん遠くまで来てしまったものだ」と、そのときに、親元を離れた、心細さや寂しさをしみじみ実感しました。 早くご実家を離れた分、自立なさるのも早かった。著書には高校時代のタイムスケジュールも事例でいくつか紹介されています。 高校時代の1日の目安は、食事の時間にベンチマーク(基準)を引いて、それを挟んだ時間をフリータイムに。食事の時間は規則正しい方が組み立てやすい。勉強するか娯楽に切り替えるか、一日にやらなければならないことを朝から順番に詰めようとするより、この方法が柔軟。食事の前後にどの教科に取り組むか決めやすいですし、テストが終われば読書にあてることもできます。「勉強ができる子」として認められていたことがあり、それが私にとって重要なアイデンティティでもありました。それを維持するためと思えば、努力するのは苦ではありませんでした。 容姿端麗、頭脳明晰でパーフェクトですが、妬まれたりしませんでしたか? 私、ものすごくガンバリ屋さん。周囲の友人たちからは「そこまでやらなくても…」と、むしろ、同情的に見られていました。学生時代は、どれだけ勉強したか隠したがるものです。これに対して、私の場合は、逆に「こんなに頑張っている!」とあえてオープンにしていました。それだけやっているのだから…と見られたほうが変な妬みは買わないものです。 ⇒ [3]を読む |
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