鳴神さんは映画の中でもピアノを演奏するシーンが印象的に挿入されていますが、ピアノは幼少期から習っていらした? ピアノは3歳から始めました。母がピアノ講師をしておりまして、その関係でずっとピアノを弾いてきて、大学は武蔵野音楽大学へ進学。実家は和歌山で、小さな頃からお芝居の仕事をしたいなーと夢見ていて、早く和歌山を出たくて…(笑)憧れの東京でした。最初は家族に反対されましたが、音大へ行くなら東京へ行ってもいい…という条件で、大学入学と同時に上京しました。卒業後、お芝居のスクールへ入って23歳から女優の道へ進みましたが、大学時代からモデルをしたりしながら過ごしてきました。音楽の先生になる目標は最初からなくて、映像の世界で作曲やピアノ演奏をしたり、演じたりしたいとずっと思っていました。 念願叶っての今なのですね。お母様はピアノの先生!音楽が生活の中にあったのですね。ごきょうだいはいらっしゃいましたか? 2つ下の弟と、6つ下の弟の三人兄弟です。私は割とひとりで何かやっていることが多くて、下の弟ふたりはつるんでいましたね。でも3人今も仲良しです。小学校の頃から人前で表現すること、たとえばピアノの発表会、ミュージカル、歌を唄うこと…が好きでした。家でピアノの教室を母がやっていたので、音楽が常に流れていました。ピアノは私には合っていたし、母の影響は大きかったです。 女優さんになるための努力は、今もなお研鑽を重ねていらっしゃるかもしれませんが、どのようなことをされてきましたか? 人前に出るのが好きな一方で緊張するので、リラックスして自分をいつでも表現できるように今も努力しています。それと、東京に知り合いが誰もいなくて上京したので、そこから自分がやりたいことができるまで結構時間が掛かりました。いろんな人との出会いを大切にしています。東京には音楽だけでなく、文化や芸術でみるべきものが集まっている。人も、自分が理想とするような芸人さんや俳優さんがたくさんいて、そういう方と話すのは刺激になります。 目標にしている女優さん、こういう存在になりたい!という人はいますか? 安藤サクラさん。ナチュラルで、おもしろいです。日常を大切にしている感じ、飾っていなくて素敵だなと思います。それから、大竹しのぶさんはスゴイと思います。以前ドキュメンタリーをみた時に、スイッチのONとOFFがすごくて。本番前のギリギリまでいつものほんわかした雰囲気で飴食べたりリラックスされていたのに、本番のブザーが鳴った途端、歩き方も目の色も変わって役に成りきって舞台へ…。こんなに一瞬で変われるんだ!と。私は本番までかなり前から集中しないとならないので、驚きました。 |
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