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新聞記者 望月衣塑子さん権力とメディアの”たった今”を描くサスペンス・エンタテインメント。
問題は、権力に媚びる姿勢。権力とメディアの”たった今”を描くサスペンス・エンタテインメント。

性的暴力をうけた詩織さんの一件も、映画の中で描かれています。政府の圧力は弱者にまでなぜ執拗にあるのでしょうか?

司法記者クラブで最初に詩織さんが会見した当日、「詩織さんの弁護士が所属する先輩弁護士が民主党(当時)の公認候補予定、という内容の人物相関チャート図がマスコミ関係者にばら撒かれました。この図の出所については週刊新潮が相当取材をしてまして、公安からある政治部の記者に渡されたと記事で暴いています。私も本当にびっくりしました。新潮は最近の記事でも、暴行したとされるTBSの元記者がフリーランスとなった際、「面倒を見てあげて」と菅さんから依頼された企業が元記者と顧問契約を結び、うち1社からは月々42万の手当てが入るようになっていたと報じています。菅さんは報道を否定していますが。

知れば知るほど恐ろしいのですが、この国大丈夫か?という気になります。

取材をしていると、知れば知るほどこんなところまで手を入れているのか!ということばかりです。選挙やメディア対策だけでなくお金の面倒までみていた可能性がある…一体、どんなことが背後にあるのでしょうか。外務省は財務省官房参事官の中村稔氏を8月16日付で駐英公使に異動させました。森友の改ざん指示をした中心人物です。官邸は数年あちらで過ごせば世の中は忘れるだろう…とでも思っているのでしょうか。私は中村氏も谷査恵子氏(安倍昭恵首相夫人付の政府職員)も絶対に忘れませんが。谷さんをイタリア大使館の1等書記官へと『栄転』させ、マスコミとの接触を封じたのと同じ構図に見えます。映画の中でも同じようなシーンがありましたね。中村氏は安倍首相や昭恵夫人など土地取引の決済文書に出てきた政治家や関係者の名前をリスト化し現場に削除を求めました。それに抵抗していたのが、自死された近畿財務局の男性職員です。

闇を知る人がそうやって何かしら天下ったり、次の仕事をあてがわれたり。政治ってとんでもないことだらけな気がしますが、望月さん現政権をどのようにお感じですか?

次期首相候補に菅さんの名前が出ていますね。このままでは公文書を破棄する流れは止まらないでしょうし、官僚は官邸の言うことにしか耳を傾けなくなっていくでしょう。その結果、被害を受けるのは、私たち一般市民ではないでしょうか。政策の透明性もわからないし、沖縄の声が軽視されているのと同様、国会の多数決で何でも押し切れるという空気ができてしまったのをこの6~7年間で感じます。特に安全保障関連法案が可決、成立してから歯止めが利きません。外国人労働者、水道、カジノなどの重要法案が十分な審議のないまま次々と可決成立しています。本来であれば命にかかわる問題は、人権や環境に配慮して考えなければならないのに、そのサポートや負の部分への対策を議論するのがほとんどゼロになっている。

その通りです。私は横浜市民ですが、林市長が寝返りの「カジノ誘致」に憤慨しています。開き直りとも言える横暴さは現政権の悪い方法を受け継いでしまっている。望月さんは新聞記者としてこうした問題も丁寧に指摘されていますが、そういう心ある記者ばかりではないのでは?

周りの記者は、皆持ち場で頑張っている人がほとんどです。私は社会部記者で、そもそも政治部が所属する内閣記者会などには入っていません。政治部の番記者は役割と立場上、ズケズケと批判めいた質問が難しい場合もあると思うので、意識的に厳し目の質問を投げています。番記者が菅さんを怒らせたら、オフコン(囲み会見)なし!エレベーターも乗せない!と日々の別の取材に影響が出るとも聞きます。そういうことをするから記者も委縮する。別の部署から政治部に異動すると「こんなに何も聞けなくなるのか!」と驚いた人もいました。もっと自由に会見に参加できる空気があれば、政治家からの”ネタ“の取り合い合戦にならないでしょうし、距離感をもって政治家と話ができるはずです。番記者制度は弊害もありますが、問題は官邸よりも、私たちメディアの側の姿勢にあるのではと思います。

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