各地の園はそれぞれ違いがありますか?どんな特徴があるのでしょう。 違いはありますが、園の特色というよりも、集まっている人によって各施設の特徴が出ます。フランチャイズではないので、学校のクラスのような感じですね。1年1組の今年はこうで、2組はこう…と、担任の先生によっても雰囲気が変わりますよね。担任の先生のように各施設長がいて、それぞれが話し合って決めていることが圧倒的に多い。僕は理事長ですが、僕が決めるというよりも、一緒に話し合って皆で決めていくことのほうが多いんです。誰もが時々によってリーダーシップを取れる関係性です。余談ですが、トップダウンだと、本当の意味ではトップの人は大切にされない。相手のことも大切にしたいし、僕も大切にされたい。自分の意見が絶対ではないので。 紘良先生はミュージシャンでもありますが、音楽を始めたのはいつ頃からですか? 幼稚園から小学校5年生くらいまで合唱団に入っていました。それが本当に嫌で(笑)そこから歌うことが苦手になりました。楽器はピアノを小1から6年生まで。ピアノも本当に嫌いで。演奏に入り込むということができなくて、どうしても俯瞰してみてしまう。習い事は全部嫌いでした。 全部というと、他にはどんな習い事をされていたのでしょう? 水泳は小学1年生くらいから2年ほど。それとパフォーマンスをする子どもを育成する某出版社主宰のクラブにも小5の時に気づいたら入っていて。毎週土曜日の10時から17時まで、独りで町田から都心まで片道2時間近く掛けて通っていました。それでますます人前に出ることが苦手になりました。1年弱くらい通ったかな。両親が外で働いていたので、一人で遊びを考える機会が多くありました。期せずして自立は早かったもしれません。 毎回冒険に行くような時間は得難い体験でしたね。著書の中で言われてる「ヒマこそすべて!」って個人的にすごく好きな言葉です。子どもの頃に豊かなヒマ時間を送っていたのでは。どんな遊びをされていましたか? 森の中で秘密基地を作って遊んでいました。家にある段ボールでロボット作ったり。木登りとかその辺にあるもので子どもたちと遊ぶのはいまだに好きです。今、コロナで皆家にいる時間が増えてヒマができたと思いますが、ぜひヒマを楽しんでほしいと思います。ヒマの一つの裏付けとして、大人になって気づいたことがあります。アフリカや太平洋先住民のいろいろな部族の子育ての映像をみた時に、すごく暇そうにしているんですが、自分なりの遊びを見つけて生活しているシーンがたくさんあった。何もないところから作り上げていく彼らの発想力が素晴らしかった。その感覚、小さな頃に自分も味わっていたな、と思って。 |
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