4歳の娘さん、かわいい盛りですが、何か教育方針はありますか? 男の子みたいな娘です。保育園へ行くとまず武器を作って、それを手に男の子と追いかけっこして遊んでいるそうで「ジャンヌダルク」と姉には言われました。女の子の友達がお姫様ごっこしようと誘っても、それを断って剣を振り回して遊んでいるらしく、ちょっと心配になりますね。園の先生には「ハサミを持つのが早い」と言われました。私が母にいろいろやらせてもらえた分、娘にもそうしてあげたい。結局は好きなことしか続けられないので、好きなことを早く見つけてほしいですね。「これ、好きかも!」と思えたら、その気持ちが強みになるということを教えてあげたいです。あとは、いろんな世界やコミュニティがあることも知ってほしい。学校以外にもたくさん世界があることが分かれば、いろいろなつながりを持てる。それが強みになると思っています。子供ってこんなに面白いんだな、とつくづく感じています。娘をかわいいというよりは、おもしろい人として見ています。 タナカさんの投稿って我が子かわいいってだけでなく、程よい距離感で不思議な動物を観察しているような視点で捉えているので、キュンキュンしてハートがいっぱい飛んでしまう(笑)。コロナ禍で、注目しているニュースはありますか? 東京都知事選の投票率の低さでしょうか。私は友人と選挙の話で盛り上がり、フォローしているSNSの人たちも熱かったので、投票率は高くなると思っていたらものすごい低かった。自分が認識してる世界はすごく狭いんだなと感じました。意見が違うことを否定するのではなく、勉強という意味で友人の意見を聞き、オープンに選挙の話ができるようになったら投票率もあがるのでは?と思いました。意見が違っても分かり合える友人の存在ってありがたいですよね。 その通りですね。では、習い事を考える同世代の親へ何かメッセージをお願いします。 アドバイスできる立場ではなくて、私も教えてもらいたいです。コロナが落ち着いたら娘に何をやりたいかを聞きたいと思っていますが、まず身近な生活の中から自分の好きなことを見つけてほしいですね。保育園での生活を見てて「空手とか柔道とかどう?」と聞いたら「嫌だ」と言われてしまった(笑)。難しい。だから自分から見つけて欲しい。最初はお友達がやっているから、というきっかけでもいいと思います。下手くそでも”好きかどうか”。私自身、何が好きかを知ることが強みになった。分からないほうが大変だな、とつくづく感じています。早く好きなことに気づくと、そのためにいろいろな準備もできる。もちろん途中で好きなことが変わっていってもいいんです。 最後に、タナカマコトさんの仕事を一言でいうと?直近でのお仕事についてもご案内あればぜひ。 「切って、つながる」です。切り絵作家として出会えた人が本当にたくさんいた。私の周りには切り絵をしていなかったら出会えなかった人ばかりです。直近では9月のスパイラルでのSICF20の受賞者展があります。こんなご時世ですので、ぜひ、ご無理なさらず、感染対策をしっかりとなさって見に来ていただけたら嬉しいです。 ---ありがとうございました! 2020年7月リモートによる取材・文/マザール あべみちこ タナカマコト 活動紹介
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