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俳優・タレント サヘル・ローズさん海外の子どもたちと交流するNGOの活動では親善大使を務めた
ロールモデルを増やすために映画制作海外の子どもたちと交流するNGOの活動では親善大使を務めた

お母さんの願望を跳ね返すパワーを持っていたのですね。

部品が足りないのを危惧して、私に良かれと思ってしてくれた事だったのです。もしお子さんがいる方であれば、その子は何が好きなのか?何ならやれるのか?投資することは大切です。もしその子が途中でやめることがあっても叱らないでいてあげてほしい。子どもが何度挫折しても親には応援してほしい。自分のやりたいことをすぐに見つけられる子もいれば、時間が掛かる子もいます。子どもにとっては親が最大の理解者。親に拒絶されると子どもは居場所を失います。最後まで味方でいてあげてほしい。

やめさせてあげる勇気、判断力も必要ですね。コロナ禍になって変化したことは?

時間がないと日々追われ逃げてきたことが目の前に現れて、さぁやろう!といろんなことに取り組めた2年間でした。1年かけて映画を一本撮りました。企画、キャスティングもして今編集中です。日本の児童養護施設で育った子ども9人が主人公。当事者に映画出演してもらいロールモデルを増やしたい。サヘル・ローズの名前はありがたいことに少しづつ知ってもらえて、発言できる機会をいただけています。でも私一人ではなく、そういう発言の場をもらえるロールモデルがたくさん必要だと思っています。彼らはやりたいことがあっても応援してくれる大人がいない。施設では生活が守られいても、心は死んでいく。大人になっても7割が社会に出ない。そういう彼らをもっとフューチャーしたいのです。

顔と個人名を晒すことは勇気もいるでしょうけれど、とても応援したいです。

ネガティブな経験でも、これがあったからこそ今があったし悪い経験ではなかった。悲観的になると前に進めない。マイナスをどう変換できるかで人間は生き方をいくらでも変えられます。どんな経験も観方の向きをちょっと変えるだけで、すごく美しいものに変わる。基本的に痛みを知る人間は強い。痛みは弱さではなく、弱さもあるから強さもある。世間から冷たい言葉や視線を向けられてきているから、施設出身であることは皆伏せたがります。でも映画に出演してくれた9人は、自分たちが施設出身であることを堂々と伝えたいと言っています。今年の夏には映画として送り出します。このような時代に少しでも優しさを届けたい。

それはなかなかできそうでできないことです。意味のある作品になりますね。

撮る側も、出る側も施設出身は今までにないことです。私は当事者で、お芝居はしていない。彼らのお芝居はメンタルケアが必要でした。お芝居は自分の心を癒やせるし、私はオフモードに入れる瞬間がお芝居の本番中です。もちろん緊張はしますが、その瞬間はサヘル・ローズという任務を負わなくていい。生きる使命を負っている状態で、荷物のおろし方をわからないまま36歳を迎えているので…。

サヘルさんのモチベーション、将来なりたいイメージはありますか?

自分のためだったら目を覚まさなくていい日が来てほしい。ある程度ロールモデルができて、お母さんがこの世にいなくなったら…。生きることに対して執着してないんです。心が何度も死んでいる経験をしているので。今一生懸命動いているのは必要としてくれている人たちがいるから。それがないと自分が生きられないこともわかるので、必要としてくれる難民キャンプや、子どもたちに会う旅、イラクの旅で出会った家族サポートなど、誰かと関わることで私が子どもたちを最後まで守り抜くんだというエネルギーだけで生きています。自分のために生きたことはないかもしれません。

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