原田さんはご自分のお子さんにも、きっとやさしさをもって接してこられたのでしょうね。父親として叱ることはありましたか? 叱ることはもちろんありましたが、ぼくは必ず叱っている理由を言葉で説明してきました。感情にまかせて「馬鹿!」と言い放ってしまう親御さんがいますが、それって実は恐ろしいことを含んでいるんですよ。言葉にしてストレスを発散したつもりになりますが、それは言った自分にも跳ね返ってくるのです。逆に、ポジティブな言葉を発すると、まわりを幸せにしていくことにつながる。ダメな子に、「ダメだダメだ」と言っても認識させることなどできないし、逆効果。その子を伸ばそうと思うなら、いいイメージを与える言葉がけをするんです。つまり、言葉ひとつで親子の関係は変われるものなんです。 すごく身につまされるお話です。原田さんは「心拓塾」という親子一緒に学べる教室の理事もされていらっしゃいますね。 そこではどんなことをテーマにされているのですか。 いろんな分野で活躍している、さまざまなプロが考え方を伝授する場です。麹町のある学園をお借りして毎月1~2回開催しています。ぜひこうしたイベントにもご参加ください。 ( HPはこちら ≫ http://www.shintakujuku.com/index.html ) また、英語から右脳を開発し、世界レベルのVocal力をつける「Professional Vocal Seminar」も主催しています。ぜひチェックしてください! ところで原田さんのデビュー当時、これまでにないジャンルの音楽で、若くして成功されていらしたし、やっぱりいろいろ妬まれたこともありました? デビューして1~2年後で壁にぶつかって、聴いてほしい歌があるのに、キャーキャー騒いで(笑)聴いてもらえなかったりして、悩みながら歌ってましたね。でも、当時の自分が歌っているVTRとか見ると、首を絞めたくなったりしますね(笑)。人の反応は、実は自分自身を映す鏡なんですね。もっとキャーキャー言わせちゃおう。こっちから好きだよってコミュニケーションしようと思って、悩むのをやめ、思いっきりコンサートを楽しみ盛り上げました。そうすると、すごく僕が聴いてほしい歌を聴いてくれるようになりました。 愛してはじめて愛されるんですよね…。 聞いてほしい歌を、最近では本当に歌われていらっしゃるのではと思います。 そうですね。平和を願う心は、「優しさ」にも通じますし、環境問題にも通じるものです。一人の変化は、身近な人に飛び火し、やがて社会へと広がります。誰でも大きな可能性と責任があると思うのです。意味のない人や、人生なんてないのです…。音楽でその「優しさの火種」をまいていきたいのです。 |
|