ミュージシャン 原田 真二 (はらだ しんじ) さん 1977 年10月、18才で「てぃーんず ぶるーす」でデビュー。 原田さんが出演されたチャリティーコンサートへ先日伺い、変わらぬ歌声に感動しました。デビュー当時からテーマとか、おっしゃっていることに一貫性がありますね。 18歳でデビューしてから、ずっと「音楽で世の中にやさしさを復活させたい」という 思いで続けています。日本はメッセージ性のある音楽はあまり好まれませんが、欧米では全面に出して活動する人も多い。自分だけがよければいいという考え方ではなく、周りを思いやる気持ちこそが、平和をつくる一番の原動力です。たとえば、ビル・ゲイツは一代で富を築きましたが、社会へ何を還元していけるかという生き方をしています。そういうことができるやさしさが必要だと思います。今年も8月5日にNYでチャリティーコンサートを開催します。日本は相手を尊重する和の文化をもちます。少し前に「大和~YAMATO The Global Harmony~」という曲も作りました。調和を重んじる大和の心を、利己主義のまんえんする世界中に伝えて行きたいのです。 広島ご出身というので、やはり平和への思いを強く感じます。 ぼくの小学校は、原爆投下された場所の目の前で、最も爆心地に近い小学校でした。ですから、小さな頃から「平和」について当たり前のように考えていました。音楽を始めたのは中学生の頃、洋楽を聴いて影響を受けました。でも、その当時から気持ちは一緒です。音楽の力ってすごいでしょう?歌詞の意味がわかるとかわからないではなく、「想い」がそこにあれば世界中どこでも気持ちが伝わるものなんです。 ピアノは独学で演奏できるようになったというのは本当ですか? はい。 実は小学生時代に両親がクラシックを教え込みたくてピアノは家にありました。でも、その頃は全然関心がありませんでした。それが、中学生になってからギターを弾くようになって楽器を演奏することが楽しくなりました。それから、高校へ進んで軽音楽部にも入りました。そのころからピアノに夢中になりました。目覚めないと、本気でやる気にはならない。練習という気持ちではなくて、触っていないといられないくらい好きでした。1日1時間は必ず弾いていましたね。 その集中力はうらやましいですね。その力はどんなふうに培ってこられたんでしょう。 ぼくは中学校時代に、「考え方教室」というところに通って、どう考えればプラス思考の暗示をかけられるかを教わりました。嘘みたいなんですが「ぼくは出来た!これぜんぶおぼえてしまった!そして100点を取れた!」とか、できるだけ具体的に、いいイメージを過去形で思い描くんですね。そういうポジティブさが根底にあると、本当にそのイメージが実現できるようになります。まわりを幸せにする想いであればぜったい不可能なものはない。中学3年生の時に、その集中力をもって勉強して、進学校へ進みました。でも、その後は集中力は音楽のほうに傾倒したので勉強はサッパリでした(笑)。 ![]() |
|