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医療で国際支援を続ける医師 鎌田實さん始めませんか「弁当の日」
主人公の人生を歩ませることが、親の役割始めませんか「弁当の日」

いろいろなご苦労がおありの人生で、複雑な思いを抱えた子ども時代を過ごされて。ご自身のご家庭では、何を大切にされましたか。

できるだけ子どもには自由をあげたいと。やっぱり人間にとって一番大切なことは自由。自由をあげられる親になりたいという思いは一番強いですね。自分は18歳のとき父から自由をもらった。それを、ちゃんと子どもたちに与えたいと思っていました。 でも結局、大した父親じゃなかった。娘からは「お父さん嫌い」と言われたこともあります。すごく大切にしてきたつもりが、言われてハッとしました。娘が生まれたころ、諏訪中央病院の再建も佳境に入っていて、仕事に夢中になっていた。忙しくて家族のことを考えているつもりでも、実際はそうではなかった。
自分が家族のことで悩んできたからこそ、いい父親になろうと思っていたにも関わらず、そう言われて本当に反省しました。
いい病院を作らなければという重圧から、48歳のときのパニック障害に。
それがきっかけで、早く病院を辞めたいと周りに言うようになりました。もうひとつは、家族との時間を持ちたいと。やっぱり家族との時間をちゃんと作りなおしたい。その上で、国際医療支援をしたかった自分の原点に戻ろうと。

仕事に追われる日々から、家族の大切さに気付かれたというのが、医師としての大きな転換期だったんですね。

結局、人間はひとりでは生きていけない。家族って血はつながっていたほうがいいのかもしれないけど、たとえ血はつながっていなくても、やっぱり家族のような関係が必要だと少しずつはっきりしてきた。でも、思いだけでは相手には通じない。どれだけ同じ時間を過ごしているかも大切なこと。人間はそれぞれが、まだら状にいい面も悪い面も持っていて、そういう完璧でない人間が同じ屋根の下に暮らしてこそ、おもしろかったり難しかったりする。人間は弱いから、弱い間少し支えてあげることは必要。一人ひとりの子どもが自分の人生の主人公で生きていくべきで、主人公として生きていけるようにすることが、家族の役割だと思います。今の家族関係はすごくいい。2009年ベストファーザー賞をもらいました。悪戦苦闘していいお父さんになりました。
たぶん、今度は間違ってないと思います(笑)。

遠慮なく本音をぶつけ合えるのも家族で、傷つけ合ってもまた仲直り。 親はいつまでたっても子どもが心配な存在ですよね。
ところで最近「始めませんか『弁当の日』」(自然食通信社)という対談本を出 されました。この取り組みに関わるようになったきっかけとは。

この取り組みを始めた、香川県の中学校校長の竹下和男さんから「お茶はペットボトルで飲むものだ」という子が出てきたと聞いて。お湯を沸かして、茶葉を急須に入れて、湯のみ茶碗に注ぐ……という茶の淹れ方を知らない子がいる。
そういう家はもうご飯をつくらなくなりますよね。場合によっては包丁さえない家になる。
そういう子はご飯が作れないからかわいそうだとか、不平等になる……という話もありましたが、竹下校長先生は「それを不平等で片付けてしまったら、その家は代々料理をしない、お茶を淹れない家になっていく。そのほうが不平等だ」と。
そういう子がいる時代だからこそ、たとえお母さんが作れなくても、その子が大きくなったときにちゃんと料理が作れる家にしてあげるのが教育だと。
僕たちはもしかしたら、平等やかわいそうだという言葉で、逃げていることがあるんじゃないかなと思った。

本を読まない子が増えているのと同じくらい、食についてはちゃんと考える家庭と、そうでない家庭が二分化されています。具体的には、子どもたちが自ら弁当づくりに励むという、すばらしい取り組みですよね。

「弁当の日」には、毎回「旬のものを使う」「冷蔵庫の残り物でつくる」などのテーマがあります。
「大切な人に弁当をあげる日」というテーマのとき、ある小学校五年の女の子は3つのお弁当を作りました。ひとつは自分に、もうふたつはお父さんとおばあちゃんに。
その子のお父さんは、月曜日から金曜日まで単身赴任していました。
だから、月曜日の朝五時に起きて、お父さんが新幹線の中で食べられるようにお弁当を作ったんですね。お父さんは、新幹線を降りてすぐに、泣きながら「おいしかった」 と電話かけてきたそうです。
もうひとつのお弁当は、入院中のおばあちゃんへ。病院へお弁当を届けたら、おばあちゃんがベッドの上で正座をして、こう言ったそうです。「自分は嫁いできてからたくさんの弁当を作ってきたけれど、人に作ってもらったのは初めてだ」って。
この話を聞いたとき、この活動をもっと日本中に知らせたいと思いました。
今、実践校は500校ほどに広がっています。朝の読書運動くらいに全国各地に広がればいいなと思っています。

チェルノブイリの放射線汚染地域に子どもたちの検診に行くと、いつもご飯をご馳走してくれるおばあちゃん

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