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原作・脚本も手がける奇才の映画監督 小林 政広さん『生きる道を探し求める老人と孫娘の姿は、愛おしく美しい』 (C)2010『春との旅』フィルムパートナーズ/ラテルナ/モンキータウンプロダクション/
何度も考え、手直しをして作り上げる作品『生きる道を探し求める老人と孫娘の姿は、愛おしく美しい』 (C)2010『春との旅』フィルムパートナーズ/ラテルナ/モンキータウンプロダクション/

1999年から3年連続カンヌ国際映画祭出品の快挙を成し遂げられたり、監督の作品は世界から注目されています。作品をつくるにあたって、大事にされていることは何ですか?

一つひとつが全部大切ですね。強いて言えば映画の中のリアリティーかな。大きなウソはいいけれど、小さなウソはつくべきではない。舞台になるその土地の人が見て、ウソだと思うようなものを撮ってはいけない。
映画って最初の5分が勝負かも知れないです。強いインパクトで主人公が登場して来ると、それだけで映画の中に引き込まれてゆきますからね。それと、お客さんは一箇所でも作品に雑なところが見えるとその映画自体もう見る気がしなくなってしまう。物語に入っていけないからです。だから、細部に渡ってどれだけ徹底してできるか、なんですね。観ているお客さんに一つでも多く思い当たる節があること。思わず膝を打つようなことを映画にどれだけ散りばめられるか。役者の演技に共感してもらえないと。アイデアは思いつきだけではダメなんです。

仲代さんの演技はもちろんですが、設定の中で美保純さんが登場したシーンでものすごく泣きました。登場人物にどうリアリティーを持たせるか。
観客を泣かせるかというねらいはあるんですか?

ホンを書いているときにゾクッとする感じはあります。あとは撮影している時。撮りながらホンを読んで、どうしても次のシーンとつながらない時は、何か問題がある。
何度も何度も作り直して・・・の繰り返しです。撮ったら終わりだし、撮らなかったらそれまで。撮っておくべきことを探す、見つけるってことですね。
わかりにくい映画と、わかりやすい映画は、昔からどちらもあった。一回見ればわかる映画、子どもの頃に見ているものは大体そういうものです。でも、大人になってひとりで映画を見て、わかりにくいことを楽しむことがあっていいんじゃないかと。
いずれにしても、自分が納得できるものを作りたいんですね。

人から依頼されてこなす仕事ではなくて、自分の中から湧き出てくる創作欲が原動力ですね。では映画監督になる夢が実現するまで続けてこられたことは?

文章を書くのが好きで、小学生時代からずっと物語を作るのが好きでした。
中学になる頃から父や叔父と一緒に映画館へよく行ったものです。その頃はシナリオというものがあるのを知らなかったので、短い小説のようなものをいつも書いていました。ある時、映画館で人気のシリーズ作を観て、「よし。次のシリーズは俺が書く!」と思いましてね。ある会社にシノプシスらしきものを送ったことがありました。映画のクレジットで社長の名前を覚えていたものですから、社長宛に。その後、音沙汰はありませんでしたが、次のシリーズを観にいったら、僕が考えていたストーリーそのものでした。

盗まれましたね(笑)。やはりその頃から監督は大物だった。でもそれはクレジットに名前こそ入りませんけれど、かなりの自信につながりますよね。
自分の作品が評価されたという。

やった!と思いましたね。観ながら先のあらすじが読めるわけですから、作者なので(笑)。その頃は推理小説が好きでしたから、本を読んではノートに小説のようなものを書いていた。ある時、叔父さんにそのノートを読まれてしまったんです。「おまえの書く話はおもしろい」と言われて、有頂天になりました。
褒めてくれる人がいなかったら、続けられなかったかもしれません。


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