AUN(あうん)さん
日本の伝統と今を伝える双子の和楽器奏者、井上良平と井上公平の双子ユニット。 双子でアーティストの方にお会いするのは初めてです。お二人とても仲がよろしいんですね。ごきょうだいは他にいらっしゃるのですか? 9歳上の兄、4歳上の姉、2歳上の兄、そして末っ子が僕ら双子の5人きょうだいで育ちました。きょうだいは皆、音楽やったり絵を描いたりで今、プロとして生きています。長男は藝大でパーカッションを専攻してから和太鼓に目覚め、時勝矢一郎(じしょうや・いちろ)という芸名でソロ活動しています。長女はフルート奏者でしたが兄の影響を受けて「しの笛」奏者となり、井上真実としてアルバムを何枚も出しています。 お二人とも早くから自立を考えるなんて大人っぽかったですね。 一番上の兄が「鬼太鼓座(おんでこざ)」という和太鼓のグループにいたので、初めて観に行った高3の時に、すごい!これだ!と衝撃が走ったのがきっかけでした。 双子は私の周りにも何組かいますが、いっつも一緒の仲良しか、背を向け合うかの両極端のようで。あまりにも似ていて、お互いがもう一人の自分というように捉えているのでしょうか?双子ならではのエピソードはありますか? 僕らは幼少期から高校まで同じ学校で過ごしましたし、今まで41年間一緒ですね。 さきほどのお話しに戻りますが、お兄さんのいた鬼太鼓座(おんでこざ)を観て衝撃を受けられて、それで18歳でカナダへ渡られたと? ちょうど高3の冬休みはカルガリーオリンピック開催の時期で、そこで演奏の予定があるから荷物持ちとして付いてこいと兄に言われて、初めての海外ですし喜んで付いて行きました。カナダに出発直前に、何が原因か未だにわかりませんが鬼太鼓座(おんでこざ)の座員が5人くらい辞めてしまった。2週間後にはオリンピックで演奏が迫っている。それでカバン持ちのつもりでいった僕らに「あと2週間。お前ら特訓だ」と。わけのわからぬうちに猛練習で何とか演奏できるように。晴れ舞台に上がるのとデビューが同時。 |
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