鏡さんは物腰がとても柔らかですが、少年時代も無鉄砲なタイプでなかったのでは? 自分ではそう思っていましたが、そうでもなかったみたいです。肥えダメに落ちたこともあったし。幼稚園からの脱走も何度かありました。おばあちゃん子だったので、はやく家に帰りたかったんでしょうね。でも母は僕が何をしていてものんびり構えていました。「なんでもいいから日本一になりなさい」というのが口癖で。母は仕事で不在がちで、あまり一緒にいなかったので反抗することもありませんでした。 27歳で占星術研究家として独立されましたね。大学院を辞めた時は一大決心でした? それまでもずっと占いは続けてきて、メディアで占いの仕事もたくさんかけ持ちしていて、むしろそれが問題視されたくらいです。バブル直後の時代でしたから、就職しないのはなぜ?と言われましたけれど。母は「もし学者になっていたら、私がずっと働いて食べさせないと!と思っていたからよかったわ」と。肝が据わっていましたね。 鏡さんが将来お子さんを育てる時は、子どもたちにどんな言葉を伝えたいですか。 子どもたちには「大人はあてにしないほうがいい」と伝えたいかな(笑)。自分の子を持つのは想像つかないことですが、子どもはすごく好きです。双子の姪っ子がいますが、かわいがりすぎて大変なことになっています。女の子なので、特に危険なことはやらせたくないという気持ちが走って。あれはダメ、これもダメと口出ししてしまう(笑)。 では最後に、この記事を読まれる親たちへ何か一言をお願いします。 親は縮こまらずに生きてほしい。経済不況もあってなのか何をするにも安全志向ですよね。大人の背中を見て子どもは育ちます。 ---ありがとうございました! <了>
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