いけのりさんの場合、占いだけでなくパワーストーンでアクセサリーも製造販売されていますが、これは何がきっかけで始められたんですか? 手相占いをしていると手を触りますね。それで「ああ、この人なんか運気悪そう」という方も中にはいらっしゃいます。今はそういう方には自分のパワーを分けてあげようと前向きに考えられますが、その当時は『何か悪いものが移りそう』と感じてしまったのですね。そういうことから身を守る御守りがほしいと思ったのです。それで、また運よくパワーストーンを扱っている企業の社長さんと知り合うきっかけがありまして、問屋さんへつないでくださり、パワーストーンを扱う仕事の段取りをつけてくださったんです。 全部導かれているかのような道筋です!アクセサリーを創れるというのも器用ですね。 初めは全然そういうつもりではなく、占いをした方でパワーストーンに興味がある方がいらしたらつないでくれた社長さんへ紹介しようと思っていたのですが、ある時会社の後輩が「2000円位でストラップを創ってもらえませんか?」と要望してきました。さすがにパワーストーン屋さんへオーダーすると1万円はするので、それなら私が創ってみようと。やったことがないものですから、「ストラップの創り方」という小冊子を買って、見よう見まねで。原価で販売して手間賃ゼロ円で儲けなしでしたが、なぜか損した気分はなく、その後ブレスレットやピアスなど次から次へとパワーストーンのアクセサリー注文を頂くようになりました。6月に始めて12月までの半年間で150人を超えるお客様からの注文があって毎日ひたすら創り続けてましたが、今振り返るとすごいことです。 2年前の3.11大震災の後に、一大決心の転職でしたね。まだお若いからできた…ということも? 楽天を辞める時、役員を含めて8人位の面接があって全員に自分の考えをプレゼンテーションするんです。3.11後の時期だっただけに「こんな不安定な時代に本当にそれでいいのか?」と何度も意思確認をされましたが、自分の気持ちを言葉で伝えているうちに段々意思も堅くなってきました。大企業にいれば平社員は社長の方針に従う兵隊で当然です。でも自分の考えで動きたい、人を幸せにできる仕事をしたい、と強く思ったのです。「困ったらいつでも連絡してきないさい」と役員の方から直電の番号を渡されたのも心の支えになりました。もし今の仕事で食べられなくなったら、それは人が求めていない仕事なのだから会社員に戻って自分のできることで食べていくしかない…という割り切りもあります。 そういう考え方は潔いです。では、これからご自身の子どもはどんなふうに育てたいと思われますか? 何かを押しつけられてやるのではなく、その子がもっている力を上手に引き出してあげられるように育てたいという思いはあります。あと大学は行かなくてもいいかな(笑)。団塊の世代位までは、たぶん大学卒は意味があったことなのでしょうね。その頃は大学名で大手企業に入社して安泰に生きられた。でも今この不安定な時代になって大企業でも潰れる可能性があります。自分の名前と自分の考えで生きていけるように育てないと意味がない。私、大学の4年間なんて遊んでいる人が多いんだろうと感じました。多感なその時期に、もっと苦労して、例えば会社を立ち上げたりするのもいい。自発的に考えられて努力できるような子に育てたいんです。 ---ありがとうございました! <了> |
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