林 修 (はやし おさむ)さん 1965年、愛知県名古屋市生まれ。東進ハイスクール、東進衛星予備校の現代文講師。東京大学法学部卒。長銀に入社後、半年で退社し、予備校講師となる。現在、難関コースを中心に担当し、特に東大受験生からは業界随一と言える圧倒的な支持を得ている。CMでのセリフ「いつやるか?今でしょ!」はあまりにも有名。2013年、トヨタのCMに起用されたことなどからテレビ出演オファーが殺到するようになり、一躍「時の人」となった。 » 林 修さん公式ブログはこちら 「今でしょ?」で一躍林先生の存在がお茶の間に知れ渡りました。経歴を拝見すると優秀過ぎてビックリ!とっても頭がいいお子さんだったのだろうなとお察し致しますが、幼少期にこんなことをした…というエピソードは何かございますか? 頭がよかったというよりも、勉強に向いている頭が偶然環境のなかで出来上がったというか…。本が好きで、普通の好きな度合いとはちょっと違っていました。何しろ本さえ与えておけばずっと読んでいるので、親にすれば手のかからない子だったと思います。絵本も読みましたが早々に書籍へ移行して読んだのを覚えているのは「こども百科事典全8巻」。これは全巻ほぼ暗記してしまいましたね。母方の祖父母に覚えた内容を聞かせると喜んでくれて、それがうれしくてまた覚える…という繰り返しでした。 「すごいね!」と褒めてくれる人がいると俄然やる気が出ますよね。小学校時代はいかがでしたか? 父方の祖父が歴史画家でいろいろな話をしてくれたこともあって、小学2年生頃から歴史にのめり込みました。「日本歴史全集」という普通なら小学校高学年くらいに読む内容のものを、これまた読みこんでほぼ覚えてしまいましたね。好きだから何も抵抗がなかった。それから図書館に籠っては、いろんな書物をわら半紙に書き写すということをやっていました。今の子はそういうことたぶんやらないでしょう。これは決定的にラッキーな出来事でした。当時はコピー(複製)という存在がなかったのでね。 いつも本に囲まれていたり、図書館に通われたり…ご家庭は勉強が好きになるような環境が備わっていらした? 父は本が好きな人でしたがサラリーマンで営業職でしたのでほとんど家にいなかったですし…。僕にとっては祖父母の影響が大きかったように思います。特に、母方の祖父にとっては初孫でしたからとてもかわいがってくれて本や紙芝居を買ってきて読んで聞かせるだけではなく、僕がそれを祖父母に読んで聞かせるのを楽しそうに聞いて褒めてくれました。そういう環境で本が大好きになりました。 学校の成績は常に優秀でしたよね。習い事は何かされていましたか? 国語、算数、理科、社会は5段階評価でいつも5でしたね。体育と図工は3とか、体育だけは2を取ったこともあります。親に「勉強しなさい」と言われたことは一度もありません。最初の習い事は、体操教室。ちゃんと跳び箱を飛べるようにという親の計らいだったのでしょう。3,4年通いましたが、あんなの意味なかったです(笑)。その次に通ったのはフルート教室。これも4,5年通いましたが、ろくに練習もしませんでしたからまったくモノにならず。僕が思うに、本人がやりたいと思うこと以外、周りがやらせてもまったく意味がない。でも「向いていない」ということを知る意味では、いい経験だったと思います。 |
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