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日本を代表する若きバンドネオン奏者 三浦一馬さん16歳で「プロデビューコンサート」を自ら企画、開催した。
ステージで実践の積み重ねが力になった。16歳で「プロデビューコンサート」を自ら企画、開催した。

10歳でバンドネオンと出会ってから小松亮太さんに師事されたとか?この楽器を教えてくださる方も少なかったですよね?

10歳から16歳までの6年間、小松先生にはバンドネオンの基礎を徹底的に叩きこまれました。ありがたいことに初ステージは12歳。それを皮切りに一緒に出演させて頂いて、現場とか本番がどういうものか言葉でだけでなく体感させてもらえました。小松先生は父よりもずっと若く、でもお兄さんというほど僕と年は近くない存在です。

小学校高学年から中学生、高校1年生くらいまで、学校に行きながらバンドネオンに熱中していたのですね。

学校の勉強もちゃんとやって、テストでは各科目平均点以上取らないと友達との大切なコミュニケーションツールである携帯を没収されてしまう家のルールがあったので、手を抜けなくて忙しかった。学校の部活動は僕の学校では何かしらに所属必須でしたが、バンドネオンをやりたくて練習時間も必要なことを学校に伝えて特例免除してもらえました。僕がコンサートに出演したり、メディアに取り上げてもらえたりすると、授業1コマ分をビデオ観る授業にしてバックアップをしてくれました。

すごく多感な時期だったと思いますが、途中で好きという気持ちが変わるなんてことはありませんでしたか?

往復4時間かけてバンドネオンを習いに通って、今よりもずっと体格も小さく、でもバンドネオンはこのサイズですから荷物を抱えて終電で帰宅することも結構ありました。その頃、何度か辛くてやめたいなぁ…と思ったことも正直いってありました。でも嫌だなって思う気持ちより、好きだなって思う気持ちのほうがほんの少し勝っていたから続けられたんじゃないかと。嫌いだけど好き…という感じ。バンドネオンは運動神経や反射神経も求められる楽器で、別名「悪魔が発明した楽器」と言われる位、めちゃめちゃ複雑です。でも心を捕えられるともう離れられない。僕も悪魔に捕えられた一人でしょう(笑)。

一日にどのくらい練習されていらしたんですか?

バンドネオンと出会った頃は好きで好きでたまらなくて、練習するというよりも触っていたい気持ちが強かった。学校へ行く前に早起きして5時半とか6時には起きて触ってから登校。帰ってきてからは1時間半から2時間練習。曲を演奏するようになってからはもっと練習時間が増えることになりました。それを見ていた5歳下の妹も興味を持って、見よう見まねで1フレーズ弾けるようになったりしてました。

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