■きくおさんが落語家として目指すものは? 根拠はないけれど、「あの人はおもしろい」と言ってもらえることでしょうか。「落語界の氷川きよし」みたいになりたいですね。たくさんの人を喜ばせてあげられるのは素敵なことですよ。
■寄席でのお客様の反応で一番うれしいことは?またはガッカリすることとは? 初めて落語を聞きにきてくれた人が「おもしろかった」と言ってくれる人や、だんだん好きになってくれる人が居るのも、付き合いで来るのではなく落語を聞きたいから来てくださるお客様がいることはやはりうれしいですね。逆に、お客さんが少ないのはガッカリしますね。それと、自分がある程度やったのに結果が報われなかった時ですね。
■毎月原宿で寄席をされていらっしゃいますね。小学生でも観覧できますか? もちろんです。1000円とリーズナブルですので。僕のコンセプトは「初めて落語を聞く人も笑える」ということですので。ネタによって色々楽しんでいただけると思います。(詳細は活動スケジュール)
■落語家に憧れる子どもの親に対する要望は? 落語はその人の生き様。個性は日常の延長なんです。その時その時で楽しませてやることが大切なんじゃないかなと。好きなこと、没頭できることを増やすというか。僕は、好きな部活をやってこられてよかったですし、大学をちゃんと卒業できたのもありがたかった。自分の意思で何かを決めることは大事な経験です。家にジッとしているのが一番よくないし、外に行けば何か発見があるはず。それと、僕は家族が好きだった。家庭がしっかりしていたから楽しむことができたんです。
■これから誕生するお子さんにも落語家になってほしいですか? そうですね、望めることでしたら。もし、本当にそうなったらうれしいんでしょうねえ。二世落語家は意外と多いんですよ。東西で15人位いるかな。今、二世が集まって「ぼっちゃん5」というユニットを組んでます。皆、パソコンしないとか、ピンクを粋に着こなしたいとか、共通項がある。これから落語をもっとおもしろくしようと色々企んでしいますのでお楽しみに! |
<了>
取材・文/マザール あべみちこ |